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スピルバーグ監督、『コーダ あいのうた』を絶賛 ─ 「ここ5年で最も好きな一本」とシアン・ヘダー監督にメッセージ

コーダ あいのうた
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

第94回アカデミー賞で作品賞を含む3冠に輝いた、最高に胸熱で爽快な感動作『コーダ あいのうた』。このたび、本作を手がけたシアン・へダー監督による受賞記念特別インタビュー動画が到着している。巨匠スティーブン・スピルバーグ監督からは「ここ5年でみた映画の中で一番好きな一本」との賛辞を受け取ったという。

受賞後のバックステージの様子について「マーリー(・マトリン)は泣いていて…」と明かしたシアン・へダー監督。「マーリーが“35年前自分は(ろう者の俳優として初めて)アカデミー賞を受賞しました。けれど長きに渡って、私はこの業界で孤独でした。もう孤独じゃないんだ”と、言っていたんですよね。それを彼女が言った時に、彼女の通訳さんの声が震えて、泣き出してしまったんです」と語る。

ろう者の俳優として、過酷な道を進んできたマーリー。本作の受賞が「変化の表れになりうると、ムーブメントになりうると。宣言しているような、そんな瞬間だったと思います」「特にマーリーにとっては、非常に長い長い戦いで、ようやく勝ち得たものだったから」とヘダー監督は振り返る。本作では制作会社の反対を押し切り、耳が聞こえない役柄には“実際に耳が聞こえない俳優”をキャスティング。結果、ろう者の男性俳優として史上初のアカデミー賞助演男優賞をトロイ・コッツァーにもたらすことになった。

続いてヘダー監督は、あのスピルバーグ監督から「ここ5年で見た映画の中で最も好きな一本」との祝福を受けたことも告白。しかも、社会派ドキュメンタリーで有名なマイケル・ムーア監督も『コーダ あいのうた』の話だけをしたポッドキャストを公開したことを知り、「『マイケル・ムーア!?』って思いました(笑)」と、嬉しい驚きがあったことも伝えている。他にも名優ハビエル・バルデムや、第94回アカデミー賞で共に受賞したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(『DUNE デューン 砂の惑星』)ら、あらゆるジャンルの名匠たちから本作への愛ある支持を受け取ったといい、「私の映画作りのヒーローたちが、この映画をみてどういうふうに思ったのか、ということを言ってくれるわけですよね。本当に信じられない状況です」と、監督は興奮気味に語った。

コーダ あいのうた
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

最後は日本の観客に向けたメッセージも。ヘダー監督は、「本作は、家族についてのストーリーです。私たちはそれぞれ皆違うけれども、想像している以上に、私たちには共通するものがある、というメッセージが広がればと思います。日本の皆さんが本作を愛してくださっている事をとても嬉しく思いますし、日本で公開し、見て頂けることがとても嬉しいです」と締めくくった。

映画『コーダ あいのうた』は公開中。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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