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『クライ・マッチョ』で「本当の強さを感じて」クリント・イーストウッドから日本へメッセージ ─ スピルバーグらが語る特別映像も公開

クライ・マッチョ
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

クリント・イーストウッド監督・主演・製作、『クライ・マッチョ』が2022年1月14日(金)の日本公開に先駆けて、2021年10月30日の東京国際映画祭・オープニング作品として上映された。この度、イーストウッドからのコメントのほか、監督デビュー50周年を記念する特別映像が到着している。

 クライ・マッチョ
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

イーストウッドからのコメントでは、オープニング作品選出の喜びとセレモニーに参加できない悔しさをにじませる内容につづき、「この映画を通して、私が信じる”本当の強さ”を感じてもらえると嬉しいです」 「『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています」と作品に込めたメッセージが語られている。イーストウッドからのコメント全文は以下の通り。

「日本の皆さんへ

最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる”本当の強さ”を感じてもらえると嬉しいです。『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。どうぞ楽しんでご覧ください。」

特別映像では、西部劇の傑作『アウトロー』(1976)、アカデミー賞5部門受賞の『許されざる者』(1992)、“マッチョ”な役柄を演じた『ダーティファイター』(1978)など、イースウッド監督作品の名シーンでその軌跡を振り返る。「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語るのはプロデューサーのアルバート・S・ラディ。続いて、『父親たちの星条旗』(2006)『硫黄島からの手紙』(2006)『ヒアアフター』(2010)などを製作したスティーブン・スピルバーグが「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せる。

メル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と、その演出力と演技力の双方を讃える。そして、アカデミー賞4部門に輝いた『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)で主演女優賞に輝いたヒラリー・スワンクが「長年の経験から直感を信じて映画をつくる」と続ける。

製作のティム・ムーアは、イーストウッドから『クライ・マッチョ』の脚本があると伝えられた。主人公のマイクは、元ロデオスターで本物のカウボーイを体現するイーストウッドらしい役だ。マイクは、元雇い主の依頼でメキシコで暮らす14歳の少年ラフォを誘拐して連れ戻す旅に出る。「昔はマッチョだったんだろ?」と問いかけられ、「昔の俺は凄かった。だが今は違う」と自らの老いを認める落ちぶれたカウボーイだ。ムーアは、本作では「人間関係のきらめきも描かれる」と語る。マイクは旅の途中で食堂を営む女性マルタと出会う。互いに自己紹介したふたりには、どんなきらめきが待っているのか。『マディソン郡の橋』(1995)を思い出させるダンスシーンが印象的だ。

『クライ・マッチョ』は「とても感動的で、イーストウッド映画で見られる“象徴的な瞬間”が含まれている」というムーアは、「彼には夕日に向かって、馬に乗って行ってほしいと思う」と語る。『スリー・ビルボード』(2017)の名カメラマン、ベン・デイビスがとらえた美しいメキシコの荒野の風景を走るマイクの姿に重ねて、「人生には決め時ってもんがある、今がその時だ」の名台詞が刻まれる内容となっている。

映画『クライ・マッチョ』は、2021年1月14日(金)全国ロードショー。

予告編はこちらから

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THE RIVER編集部THE RIVER

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