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『ドクター・ストレンジ/MoM』幻のスコット・デリクソン版コンセプトアートが公開

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
© 2022 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は当初、第1作『ドクター・ストレンジ』(2016)に続いてスコット・デリクソンが監督を務めるはずだった。しかし、デリクソンは創作上の相違を理由に降板。もしデリクソン版が実現していたら、どんなストレンジを見ることができたのか?

デリクソンの後任として監督に就任したサム・ライミはもともとホラー畑の出身。『マルチバース・オブ・マッドネス』では別ユニバースでゾンビ化して恐ろしい姿となったストレンジが登場したが、デリクソン版の続編では、全く異なるバージョンのストレンジが姿を見せていたようだ。

本作でコンセプトアートを担当したダレル・ワーナーは、自身のInstagramにデリクソン版の続編に登場していたというドクター・ストレンジのコンセプトアートを投稿。雪が降り積もる街角で、あえて“朱色”と表現したいカラーの帽子とロングコートに身を包んだストレンジが、トランプを手にしてマジックを披露している姿が描かれている。

ワーナーは投稿の中で、このストレンジを“マーベラス・メルヴィン(Marvellous Melvyn)”と呼び、デリクソン監督の脚本に書かれた“ストレンジ”ユニバースの一面/代替世界の構想から生まれたデザインであること、コロナ禍の最初のロックダウン中に完成させたことを説明している。

この水彩で描かれたというデザインは、2022年のコンセプトアート協会の実写長編キャラクター部門の最終選考に残ったとのこと。デリクソン版は実現しなかったが、少なくともコンセプトアートは評価のチャンスに恵まれたようだ。ワーナーは、このコンセプトを開発する許可を出した衣装デザイナーのグレアム・チャーチヤードに感謝している。

このコンセプトアートから察するところ、デリクソンによる当初の計画はライミ版とは大きく異なったと考えられる。“マーベラス・メルヴィン”とは何者なのか、ドクター・ストレンジの変異体として登場するはずだったのか? ワーナーによると、デリクソンの脚本はライミの就任後に変更されたとのこと。今となってはその真実を知る由はない。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はディズニープラスにて配信中。

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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