『ブラックアダム』ドウェイン・ジョンソン、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン降板に言及 ─ 「最善は尽くした」

この記事には、映画『ブラックアダム』のネタバレが含まれています。

『ブラックアダム』のポストクレジットシーンでは、「この惑星で俺を止められる者はいない」と豪語するブラックアダムのもとに、アマンダ・ウォラー（ヴィオラ・デイヴィス）がヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンを送り込み、最凶のアンチヒーローvs最強のスーパーヒーローが対面。いずれ来る戦いが予告されていた。

2022年10月21日に本作が米国公開された後、カヴィルは自身のSNSにてスーパーマン役としてDCユニバースに正式復帰することを報告。ところがその後、2週間足らずでジェームズ・ガン＆ピーター・サフランが新会社「DCスタジオ」のCEO兼会長に就任し、DC映画の大刷新がスタートした。同年12月には、カヴィルがスーパーマン役を降板したことをSNSで明かし、ドウェインもブラックアダムが新DCユニバースから外れることを認めた。

2023年（第95回）アカデミー賞授賞式のレッドカーペットにて、米Varietyの取材を受けたドウェインは、カヴィルの降板について、「自分がプロフットボールのチームを所有していて、自分のクォーターバックとヘッドコーチが優勝したあと、新しいオーナーがやって来て、“彼らは自分のコーチでもクォーターバックでもない。新しい誰かを雇おう”と言うようなもの」とNFLチームに例えた。言うまでもなく、“新しいオーナー”とはガン＆サフランのことである。

複雑な心境を匂わせたドウェインだが、「『ブラックアダム』の製作中、自分にできたこと、また僕たちにできたことは、最善を尽くし、素晴らしい人々に囲まれながら最高の映画を届けることでした」と述べ、あくまでも全力を尽くしたと強調した。「（Rotten Tomatoesの）観客スコアは90%台に乗っていたし、批評家には批判もされたけれど、それはそういう世界だから」と述べ、あくまでもビジネスの結果として受け止めているようだ。

そんなドウェインだが、「次に演じてみたいヒーローは？」との質問には、「次に演じたいヒーロー？ えっと……」と一瞬悩むも、首を振り、「いやいや、いいかな。今は別にいいかな」と笑いながら応じている。

ちなみにガン＆サフラン率いる新生DCユニバースで『ブラックアダム』の続編は実現しないが、ドウェインは“マルチバース・チャプター”での再登場を示唆している。ブラックアダムはいずれ帰ってくる…？

Source: Variety