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ギャレス・エドワーズ監督はAI活用に前向き、「興味持たない理由がない」 ─ 「LSDでブッ飛んだ億万長者の第二班監督がいるようなもの」と扱いづらさも指摘

ギャレス・エドワーズ
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/35758390786

『ザ・クリエイター/創造者』(2023)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のギャレス・エドワーズ監督が、映画制作における生成AIの可能性について前向きに語っている。

エドワーズは米カリフォルニア州カルバーシティで開催されたイベント「AI on the Lot」に登壇。生成AIについて、「映画監督として、この技術に興味を持たない理由がわかりません」と語ったと、米The Hollywood Reporterが報告している。

エドワーズは、AIを映画制作における新たな道具として捉えている。「明らかに、カメラに匹敵するかもしれない道具です。CGIよりも優れたものになるでしょう」と述べ、その可能性に期待を示した。

もっとも、エドワーズはAIがすぐに映画制作のすべてを置き換えると考えているわけではない。現時点で有効なのは、主に企画開発や準備段階だという。「アイデアを反復し、映画がどうあるべきかを探ることには向いています。そして、それがわかったら、自分の映画として作り始めればいい」と説明している。

一方で、その扱いにくさも認めている。AIについて「助けてくれるという意味では天才」だとしながらも、「味覚はまったくありません」とコメント。さらに「LSDでぶっ飛んだ億万長者のセカンドユニット監督がいるようなもの」と独特の表現でたとえている。何でも頼めばやってくれるが、時には予想外の方向へ暴走する。だからこそ、使い手である映画監督の判断が必要になるというわけだ。

エドワーズの発言は、これまでの作風を踏まえると自然なものでもある。『ザ・クリエイター』は、AIとの戦争を描いたオリジナルSFであると同時に、制作手法の面でも型破りな作品だった。大規模なセットやグリーンバックに頼り切るのではなく、実際のロケーションで撮影した映像に、後からSF的なビジュアルを重ねていく手法が取られている。限られた予算の中でスケールの大きな世界を作り上げた同作は、エドワーズらしい“現場感”とテクノロジーの組み合わせによって成立していた。

映画界では近年、AIの使用をめぐる議論が続いている。スティーブン・スピルバーグは先日、AIをロケハンなどの実務的な補助に使うことには理解を示しつつも、クリエイティブの最終判断を委ねるべきではないと語っていた。エドワーズの姿勢はそれとは少し異なり、AIをより積極的な開発パートナーとして見ているようだ。ただし、最終的に映画を「自分の映画」として作るのは人間であるという点では、両者の考えは完全に対立しているわけではない。

エドワーズは、AI技術の変化の速さについても触れている。「この技術は3か月ごとに変わっているように感じます」といい、今後5年で何が起きるかを正確に言い当てられる人はいないとも述べた。映画制作の現場でAIがどこまで使われるのかはまだ見通せないが、少なくともエドワーズにとっては、警戒するだけの存在ではなく、創作の可能性を広げる道具として映っているようだ。

Source:THR

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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