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映画上映前のCM「減らすべき」米ソニー会長が提言 ─ 「上映期間は長く、CMは短く、チケットは安く」

映画館 movie theater
※写真はイメージです

「広告中毒は終わりにしよう」。2026年4月13日(米国時間)、ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長は、米ラスベガスのCinemaConにて映画館のオーナーたちに自身のメッセージを呼びかけた。

キーワードは「上映は長く」「広告は短く」「価格は安く」。スピーチのなかで、ロスマンは自らを「生涯にわたる映画館の擁護者」と呼びつつ、あえて厳しい要求をぶつけている。

「(映画館の)入場者数はコロナ禍以前よりも明らかに減少しています。これを立て直すためには、我々全員に緊急の課題があるのです。今こそ、短期的な業績ではなく、長期的な未来のために厳しい決断を下してほしい。目の前にある3つの目標に取り組む局面です。」

この3つの目標が、先述のキーワードだ。ロスマンが「より上映期間を長く確保してほしい。その結果、たとえすべての映画を上映できないとしても」と述べると、会場からは大きな拍手が起きたという。

ところが、広告を縮めるべきだという主張に入ると、会場は静かになったと伝えられている。ロスマンいわく、熱心に映画館を訪れる観客は、時として30分にも及ぶ予告編と広告を見なくてすむよう、本編の直前に客席へ滑り込む。その一方、たまにしか映画館に行かない観客は、延々と続く広告を見せられることにうんざりする。

「自宅ならそんな思いをすることはないし、そもそも映画は無料で観られるもの」とロスマンは言う。IMAXなどプレミアムラージフォーマット上映の需要は高まっているが、いまだチケット価格は「多くのアメリカ人にとって最大の経済問題」と強調した。「映画館に出かけることは、再びもっと手頃なものにならなければならない」と。

2026年のハリウッドは、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』をはじめとするヒット作が出ているほか、サマーシーズンには多数の話題作を控える。コロナ禍以来最高の年間興行収入も期待されている今こそ、ロスマンは改革の機会だと訴えた。

「我々も含め、すべてのスタジオが強力なラインナップを用意していると思います。だからこそ今年は、観客体験の長期的な改善を進める絶好の機会なのです。私たちはすべてにおいて皆さんと協力します。我々は我々の役割を果たし、皆さんは皆さんの役割を果たさなければなりません。しかし、ともに取り組めば、劇場ビジネスは必ず勝ち残ると確信しています。」

上映期間を伸ばし、広告を減らし、価格を下げる。これまでのスタイルでは不可能に思える3つの目標を達成するには、おそらくビジネスとしての抜本的な改革や再発明が必要になるだろう。

ロスマンは「ビジネスが厳しいことは理解しています。私は野次を飛ばしているわけではなく、むしろ応援しています」とも語った。「なぜなら皆さんの多くが、よりよい劇場を作るために素晴らしい投資をしてきたのだから」。

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Source: The Hollywood Reporter, The Wrap, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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