「スパイダー・ノワール」モノクロで観るか?カラーで観るか? ─ ニコラス・ケイジが回答「理想的なのは」

ニコラス・ケイジ主演、『スパイダーマン』シリーズ初の実写ドラマ「スパイダー・ノワール」は、モノクロ版とカラー版の2バージョンで配信される。では、どちらで観るのがいいのか? 主演のケイジ本人は、はっきりと“理想”を語っている。
本作は、マーベル・コミックのスパイダーマン・ノワールをもとにしたPrime Videoの実写シリーズ。1930年代のニューヨークを舞台に、かつて街で唯一のスーパーヒーローとして活動していた私立探偵ベン・ライリーが、自らの過去と向き合っていく物語だ。ケイジはアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズでスパイダーマン・ノワールの声を演じており、本作では実写で同系統のノワール世界に帰ってくることになる。
大きな特徴は、作品が“モノクロ版”と“カラー版”の両方で配信されること。近年の大規模ドラマとしては珍しい試みだが、これはケイジ自身の提案だったという。


公式インタビューでケイジは、モノクロ映画に馴染みのない若い世代にとって、白黒の映像はそれだけで距離を感じさせるかもしれないと考えたと説明。そのため、カラー版も用意することを提案したのだという。ただし、単純に色を付けるのではなく、「後から着色されたクラシック映画」のような質感を目指したそうだ。
一方で、ケイジが俳優として最も重視したのは、キャラクターそのものを“モノクロ映像に合うように”設計することだった。ケイジいわく、演技自体が「完全に古典的なモノクロ映画のスタイル」だという。
そのため、本人のおすすめは明確だ。「個人的には、この作品はモノクロ版で観るのが最も理想的だと思っています」とケイジは語っている。
ケイジはこの試みについて、「少し革命的」だとも述べている。ひとつの大規模テレビシリーズを、2つの異なるフォーマットで展開する例はほとんどないため、「将来的には、ひとつのモデルケースになっていくのではないでしょうか。おそらく他のスタジオも、同じような挑戦を始めるのではないでしょうか」との見解を述べている。
またケイジは、監督たちは皆モノクロ映画を撮りたがっており、俳優たちもモノクロ映画に出演したいと思っていると語る。少なくとも、自分の世代の映画好きの俳優たちには、そうした思いがあるという。
ノワールといえば、影、煙、斜めに差し込む光、そしてどこか疲れた男の横顔。本作のベン・ライリーもまた、その空気の中でこそ最もよく映える人物として作られているようだ。カラー版で世界観に入り、モノクロ版で“本来の顔”を確かめる。そんな楽しみ方もできそうだが、ケイジ本人の答えはシンプルである。「スパイダー・ノワール」を観るなら、まずはモノクロ版から……ということになりそうだ。
「スパイダー・ノワール」はPrime Videoで独占配信中。
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