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ジョナサン・メジャースが出廷、「魔女狩りだ」と弁護士

ジョナサン・メジャース Jonathan Majors
Anthony Behar/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

知人女性に対する暴行の容疑で起訴された米俳優のジョナサン・メジャースは2023年5月9日(現地時間)、マンハッタンの裁判所にバーチャル出廷した。米Deadlineは、有罪になれば最長1年の禁固刑になる可能性を伝えている。

メジャースは2023年3月25日(米時間)午前、女性への絞首、暴行、ハラスメントの容疑でニューヨーク市警に逮捕されていた。担当弁護士のプリヤ・チャウダリーは、事件は女性が精神的な事情を抱えていたことによって起こったものとして、メジャースの無罪を証明する複数の資料を検察に提出しているとされる。

Zoomを通じてバーチャル出廷したメジャースは、判事による罪状の説明に“はい(Yes ma’m)”とのみ答え、それ以外の発言はなかったという。次回審問は6月13日で、これに出廷しない場合は48時間以内に逮捕状が発行される。

チャウダリー弁護士は、被害にあったとされる女性が嘘をついているとの主張を一貫して続けている。証拠となる動画を追加で入手しているものの、検察側が女性に情報を与えて主張を捻じ曲げられることを恐れ、共有をためらっているところだという。

また事件発生当時、女性から受けたとされる負傷の跡をメジャースが白人警官らに示したところ、“本官がメジャースを叩いても指を負傷することはないだろう”との旨で嘲笑されたとも、弁護士は新たに明らかにしている。これによると、メジャースも女性によって怪我をさせられていたが、白人警官らはメジャースが暴行を加えたと決めつけて取りあわなかったということになるが、この警官らは一切調査されていないと指摘。弁護士は、「明示的で暗黙的な偏見で飽和状態にある」として司法刑事制度そのものを批判し、一連の状況を「魔女狩り」だと糾弾した。

真相は今後の裁判が明らかにするものと期待するほかないが、メジャースの俳優業にはすでに深刻な影響が及んでいる。出演が内定していた複数の映画企画や広告キャンペーンからは降板となり、エージェント契約も打ち切られた

宙に浮いているのは、ディズニー傘下サーチライト・ピクチャーズで2023年12月米公開予定の主演映画『Magazine Dreams(原題)』。本作は新作の情報解禁が多く行われた4月開催のイベント「CinemaCon」で紹介される予定だったが、見送られた。また、マーベル・シネマティック・ユニバースでは新たな“ラスボス”とされる征服者カーン役に起用されたばかりだったが、現時点でスタジオからメジャースの進退に対する示唆は一切見られない。

メジャースにとって最も悪いシナリオでは最長1年の禁固刑、または3年間の保護観察処分となる裁判の行方に注目が集まる。

Source:Deadline,Vairety

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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