ジョナサン・メジャース主演映画、お蔵入りの危機 ─ 配給務めるディズニー傘下スタジオ、劇場公開見送りか

ジョナサン・メジャースが主演を務めた新作映画『Magazine Dreams（原題）』がお蔵入りの危機に直面している。米The Hollyewood Reporterによれば、メジャースの逮捕を受けて公開日を無期限で取り下げていた配給の米サーチライト・ピクチャーズはいよいよリリースを断念する可能性があるという。

メジャースは、元交際相手のグレイス・ジャバリに対する暴行、ハラスメントの容疑で2023年3月に逮捕。11月から始まった裁判では無罪を主張していたが、12月中旬に有罪判決を受けた。

『Magazine Dreams』は、雑誌の表紙を飾ることを夢見るアマチュアのボディビルダー、キリアン・マドックスが、様々な葛藤を抱えながらもボディビル界での成功を目指す姿を描いた作品。メジャースが逮捕される前月の2023年2月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、批評家からは絶賛が相次いでいた。またメジャースは、一年以上にわたるストイックな肉体改造にも挑んだ。

配給権を獲得していた米ディズニー傘下のサーチライト・ピクチャーズは、元々12月に定めていた米公開日を公判開始前に取り下げていた。情報筋の見立てでは、サーチライトは映画の劇場公開を見送り、Huluといったディズニー系列のストリーミングサービスでの配信も行わないのではないかとのこと。映画の主題の一つである「パーソナルな暴力性」が事件との関連性を想起させることから、マーケティングを行うこと自体物議を醸す可能性も指摘されている。

このままでは永久的な棚上げも考えられなくはないが、作品を存続させるもう一つの選択肢も挙げられている。サーチライトが配給権を製作者に返却するというものだ。そうすれば製作者たちも「他のバイヤーに映画を販売できるかもしれない」という。

メジャースは有罪確定後、サーチライトと同じくディズニー傘下のマーベル・スタジオから征服者カーン役を解雇された。メジャースは騒動後初めて出演したディズニー系列のテレビ番組で、暴力を振るったことを改めて否定。カーン役の解雇については「世界が止まったかのようでした」と心境を明かしていた。

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俳優復帰には前向き

本暴行事件について、メジャースは2024年2月6日に判決を正式に言い渡される予定だ。

Source:THR