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暴行容疑のジョナサン・メジャース弁護士、関係悪化の原因は元恋人の「酒癖」と主張 ─ 「飲酒を言い訳によく怒られた」との反論も

ジョナサン・メジャース Jonathan Majors
Fred Duval / SOPA Images/Sipa US/Newscom/Zeta Image

俳優ジョナサン・メジャースの暴行容疑をめぐる裁判で、原告のグレイス・ジャバリが陳述2日目を迎えた。初日では、事件発生までの経緯やメジャースとの関係性に関する内容が語られたが、今回の焦点は事件をめぐるジャバリ自身の心境に当てられている。米Varietyが詳細を伝えた。

2023年3月、メジャースは当時ガールフレンドだったジャバリと米ニューヨークで行われたパーティの帰り道に乗っていたプライベートカーで口論となり、暴行を加えたとして絞首、暴行、ハラスメントの疑いで米ニューヨーク市警に逮捕された。メジャース側は容疑を一貫して否認し、裁判所に対し棄却を要求していたが却下。2023年12月上旬より証人尋問が行われている。

現地時間2023年12月6日、ジャバリは再び証言台に立ち、被告側のプリヤ・チャウダリー弁護士からの反対尋問に応じた。ジャバリは、メジャースから「黒人男性にしてきた仕打ちを理由に」警察を信頼することに対する警告を受けてきたと証言。「彼をあのような状況に追い込むようなことはしたくありませんでした」と述べたという。

証言によるとジャバリは事件発生後、メジャースと同棲していたチェルシーのアパートに戻っていたとのこと。ホテルで一晩を過ごし翌朝にアパートへ帰宅したメジャースは地べたで寝ているジャバリを発見し、精神状態を懸念して警察に電話を入れたという。警察の到着により目を覚ましたというジャバリは証言をためらったというが、一部始終を話したと説明している。また、地べたで寝そべっていたことについては、疲弊しており、睡眠薬を2錠を服用したためというが、それでも身体的不快感から十分な休息を取ることが出来なかったとジャバリは主張している。翌朝には怪我の状態も悪化していたという。

事件後、すぐに同棲していた自宅を離れなかったことについては、「健全な関係ではなかったとはっきり決意を固め、アパートを出て行きたかった」が、「(痛みで)身体を動かすことができなかったため、もう少しの睡眠が必要だった」と証言している。

その一方、メジャースの逮捕後は不安に駆られたというジャバリ。「自分のせいだ」と罪悪感を募らせるようになったとも語っている。「彼がトラブルにならず、怒らないように、何事もなかったかのように嘘をついていればよかった。なんとか状況を直したかったのです」と当時の心境を振り返ったという。

メジャースにかけられた容疑は、ジャバリに対する絞首、暴行、ハラスメントの3つ。しかしジャバリは今回、これらのうち「絞首」については「文脈を理解することができない」という理由で取り下げを要求していたと証言している。

裁判開始前、原告側によって提出された陳述書によれば、口論のきっかけとなったのは、「今すぐにでもキスができたらいいのに」というテキストメッセージがメジャースの携帯に写し出されていたことだとされている。送り主を確認するために携帯を取り上げようとしたジャバリに対し、メジャースが力づくで取り返そうとしたことで「打撲、腫れといった強い痛みを腕や指に引き起こした」。今回、その証拠として怪我の状況を示す写真が陪審員に提示されたとのこと。

被告側はこれを否定し、むしろ暴行を加えたのはジャバリの側だと反論している。チャウダリー弁護士は冒頭陳述で「(ジャバリが)メジャースのコートから素手で2つのボタンを剥ぎ取り、ポケットを破った」と述べていた。

また、陳述初日に提出された、メジャースがジャバリに女性として適切な振る舞いを求めたという音声記録についても、チャウダリー弁護士は「対立的な状況の絶え間ない要因」はジャバリの酒癖なのではないかと訴えた。これにジャバリは「彼は私の飲酒を言い訳にしてよく怒っていた」と答えたという。

陳述初日では、過去の出来事を引き合いに出しながら、メジャースの支配的な性格をめぐる証言もなされていた。2日目を迎え、依然として両者による主張の食い違いがうかがえるが、今後は事件現場に居合わせたドライバーや医療専門家、事件当日に路上でジャバリと遭遇した3人の通行人が証人として召喚される可能性があるという。

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Source:Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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