Sawady 2024.1.9 12:22 News | Tv/Movie

ジョナサン・メジャース、マーベル解雇は「世界が止まったかのようだった」 ─ 騒動後初のテレビ出演、真相語る

元交際相手のグレイス・ジャバリに対する暴行容疑で有罪判決を受けた俳優ジョナサン・メジャースが米番組に出演。2023年12月中旬の有罪確定後、公の場に初めて姿を見せたメジャースは、裁判中も沈黙を貫いてきた事件の真相について遂に口を開いた。

現地時間2024年1月8日、米ウォルト・ディズニー・カンパニー系列の放送局ABC Newsの情報番組Good Morning Americaで、同局ジャーナリストのリンゼイ・デイビスによるメジャースのインタビュー映像がプレミア放送された。

デイビスより「なぜ今、話したいという風に思われたのでしょう」と問われたメジャースは、「その時だと感じたからです」と穏やかに返答。時に笑顔を織り交ぜながら、「勇気を出して前に進み出て、自分の物語を語ることの責任があると思いました」と続けている。

現在の心境について、メジャースは「自分はとても恵まれていると思います。自分を愛してくれる方、心配してくれる方に囲まれていますから」と述べる一方、「ものすごく辛く困難で、困惑するようなことでした」とも。「全てが消え去ってしまったようなものです。今残されているのは、自分自身と、私の愛すべきパートナーであるミーガン、そして犬たちです」と胸の内を明かす。

メジャースは2023年3月、パーティからの帰り道の車内の中で、当時付き合っていたジャバリに危害を加えたとしてニューヨーク市警に逮捕された。番組では一般公開されていなかった防犯カメラの映像も映し出されている。メジャースがジャバリを押し込もうとしているように見える姿が捉えられているが、これはメジャースも認めている。

「私は彼女を持ち上げ、車に押し戻しました。ビデオが示しているように彼女を振り払おうとしていていたのです。人生で二つ目に大きな過ちです。彼女を車にいさせようとしてしまった。」

揉み合いの後、ジャバリは右手中指と右耳裏に外傷を負った。原告側はこれがメジャースの暴行によって生じた傷であると主張していたが、インタビューでメジャースは「そのようなことは起きていません」と改めて否定。「彼女が携帯を掴み、私も掴みました。携帯を引っ張ったところ、彼女が私の上に乗ってきて、顔を強く押し、平手打ちしてきた。それが私の覚えていることです」と当時を振り返った。

「それではあの傷はどのようにして出来たのでしょうか」とデイビスが問うと、少しの沈黙のあと「神に誓って分からないのです」とメジャース。「今まで女性を殴ったことは一度もありません」とも述べた。

およそ2週間にわたって行われた裁判の結果、メジャースにはハラスメントと暴行の罪で有罪評決が下された。メジャースは判決に対して、「どうしてあのようなことが可能なのか」と信じられない様子。「私たちの証拠は言うまでもなく、検察側が提出した証拠に基づいて、なぜあのようになってしまったのか」と首を傾げた。

また、メジャースはディズニー／マーベル・スタジオから征服者カーン役を解雇されたことについても言及。「世界が止まったかのようです。一所懸命働いていたのにそれがもう終わってしまった、という感覚です」と語った。

今回の事件について、メジャースは2024年2月6日に判決を言い渡される予定。最長で1年間の禁固刑の可能性があるが、実刑を免れるのではという見立てもある。「全てを失った」と語ったメジャースだが、今後の俳優復帰については前向きだ。「ハリウッドでもう一度働くと思いますか？」との質問に、「はい、そう思います。しかし、それは神の計画であり、神が決めるタイミングによります」と語った。