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ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダーなど輩出、伝説のレーベル「モータウン」のノウハウを探る ─ 創始者の密着ドキュメンタリーが日本公開決定

メイキング・オブ・モータウン
©2019 Motown Film Limited. All Rights Reserved

2019年に創設 60 周年を迎えた、伝説の音楽レーベル「モータウン」の正史を映し出すドキュメンタリー映画『Hitsville: The Making of Motown(原題)」が、邦題『メイキング・オブ・モータウン』として2020年9月18日(金)に公開されることが決定した。あわせて、メインビジュアルも到着している。

スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ダイアナ・ロス&スプリームス、ジャクソン5、テンプテーションズ……。あまたのスターを擁し、ビートルズやローリング・ストーンズも影響の大きさを公言する“ヒッツヴィルUSA”ことモータウンは、今もなお世界の音楽に影響を与え続けている。黒人差別・暴動・戦争など、激動の米国で成功した秘密とは? 貴重なライブ映像や証言を交えつつ、創設者ベリー・ゴーディによる“伝説を生むノウハウ”が明かされる。

メイキング・オブ・モータウン
©2019 Motown Film Limited. All Rights Reserved

創設者ビリー・ゴーディは、米ミシガン州デトロイトの西グランド通り2648番地にある一軒家を拠点に、若者に向けたポップな音楽を発信し、アメリカン・ドリームを実現させた。上昇志向が強く、大金を掴むことを夢見ていた彼は、新聞販売員を経てジャズのレコード店を経営し、実業家としての一歩を踏み出す。ジャッキー・ウィルソンの曲を作って音楽業界に参入し、1959年に家族から借りた800ドルを資金にタムラ・レーベルをスタートさせ、モータウンの歴史は幕を開けたのだ。

黄金期を彩ったのは、ミラクルズ、テンプテーションズ、ダイアナ・ロス&スプリームス、フォー・トップス、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ジャクソン5、マーサ&ザ・ヴァンデラスといったスターたち。ダンスやエチケットも含め徹底した管理体制を敷き、全米No.1ヒットを連発するさまは、かつてゴーディが働いていた自動車工場の組立ラインをヒントにしていた。特にクオリティ・コントロールと呼ばれた品質管理会議は、ソングライターやプロデューサーたちの競争心を煽り、ブランドに磨きをかけていく。一方には人種差別や暴動、作家の離脱などの苦難もあったが、人種や性別に分け隔てのない社風同様、モータウンの音楽には、分断された社会をひとつにする力があった。やがて、反戦などの社会的メッセージを含んだ革新的な楽曲も登場。本作は、それぞれの時代をつくった伝説の楽曲によって軌跡を辿っていく。

2019年に89歳で引退を表明したベリー・ゴーディは、本作に対して密着撮影を初めて許可。モータウン在職中、最初で最後となるドキュメンタリーとして、モータウンが映画ビジネスに参入すべくロサンゼルスに本社を移すまでの歴史や名曲の誕生秘話を、親友であり戦友のスモーキー・ロビンソンと旧交を温めながら語っていく。関係者のほか、スティーヴィー・ワンダーなど所属アーティストの回想や証言も交えた貴重なエピソードと映像の数々は、ベリー・ゴーディが語る創業一代記であり、20世紀に最も影響力を持った独立レーベルの正史だ。

メイキング・オブ・モータウン
©2019 Motown Film Limited. All Rights Reserved

映画『メイキング・オブ・モータウン』は2020年9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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