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DC「ウォラー」「パラダイス・ロスト」中断 ─ 『スーサイド・スクワッド』キャラと『ワンダーウーマン』関連ドラマ、進まず

DCコミックス
The DC logo is a trademark of DC Comics.

DCスタジオがドラマシリーズとして開発してきた、ヴィオラ・デイヴィス主演の「ウォラー(原題)」とワンダーウーマン前日譚「パラダイス・ロスト(原題)」の2企画が、現在の優先開発ラインから外れたことがわかった。いずれもDCUの初期ラインナップとして2023年に発表された企画だが、現時点で製作に向けて積極的に進行している状態ではなくなったという。

The Anklerが8月12日、両企画が中止になったと独自に報道。その後、米Varietyも、2作が「積極的な開発」の状態ではなくなったと伝えた。

ただし、企画そのものが正式に消滅したと断定できる状況ではないようだ。米Entertainment Weeklyによれば、「ウォラー」はHBOでの積極的な開発対象ではなくなり、優先順位も下がった一方、DCスタジオ内では依然として開発中。「パラダイス・ロスト」も同様にHBOでは現在進行していないものの、将来的に実現する余地は残されているという。

「ウォラー」は、デイヴィス演じるアマンダ・ウォラーを主人公とするシリーズ。旧DC映画ユニバースの『スーサイド・スクワッド』(2016)に初登場したのち、ガンが手がけた『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)にも登場。早くから新DCユニバース(DCU)への続投が明らかになっており、「ピースメイカー」シーズン1(2022)や、アニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」(2024)にも姿を見せていたキャラクターだ。2023年1月に発表されたDCU第1章「Gods and Monsters」のラインナップのひとつで、「ピースメイカー」のキャラクターたちも登場する企画としてDC Studiosから発表されていた。

もっとも、その後の開発は長期化。ジェームズ・ガンは2025年8月にも米Peopleに企画を「まだ作業中」だと明かしつつ、開発が速く進んでいる作品ではないことを認めていた。DCスタジオ共同CEOのピーター・サフランも、それ以前から企画を形にするまでに苦戦していることを認めており、紆余曲折を経ながら開発が続けられていた

一方の「パラダイス・ロスト」は、ワンダーウーマンことダイアナ・プリンス誕生以前のセミッシラを舞台に、アマゾン族の女性たちが暮らす島の起源や政治的な駆け引きを描く作品。発表当初から「ゲーム・オブ・スローンズ」を思わせる物語になると説明されていた。

こちらは直近まで開発がかなり進んでいることが強調されていた。2026年2月、企画が頓挫したとの噂が浮上した際には、ガンがその説を真っ向から否定。さらに4月27日にも自身のThreadsで、「PL(パラダイス・ロスト)は極めて開発中(in extreme development)」と記していた。それから約3カ月半で優先開発から外れたことになり、状況は大きく変化した格好だ。

もっともDCスタジオは、2023年のDCU発表当初から、公開スケジュールありきで企画を進めるのではなく、完成度の高い脚本が整ってから製作に入る方針を掲げてきた。今回の動きも、2023年に発表されたラインナップがそのまま固定された製作予定表ではなく、開発状況によって優先順位が入れ替わることを改めて示すものとなった。

また、「パラダイス・ロスト」の後退がワンダーウーマンそのもののDCU計画停止を意味するわけではない。ダイアナを主人公とする新たな実写映画は別途進行しており、『スーパーガール』のアナ・ノゲイラが脚本を担当している。

「ウォラー」「パラダイス・ロスト」ともに公開・配信時期は発表されていない。現在は優先開発から外れた状態とみられるが、DC Studios内に企画が残されているとの報道もあり、今後あらためて開発が動き出す可能性は残されている。

▼ DCの記事

Source:The Ankler, Variety, Entertainment Weekly, TheWrap

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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