主演映画『アクアマン』が全世界興行収入10億ドルを突破する大ヒットを記録している、俳優ジェイソン・モモアが、大作SF映画『デューン（邦題未定、原題：Dune）』の出演交渉に入っていることがわかった。米The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

本作はSF作家フランク・ハーバートの傑作小説『デューン/砂の惑星』（ハヤカワ文庫SF刊）を、『メッセージ』（2016）『ブレードランナー 2049』（2017）などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が2部作で映画化するもの。主演は『君の名前で僕を呼んで』（2017）のティモシー・シャラメが務める。

物語の舞台、「デューン」と呼ばれる砂漠の惑星アラキスでは、貴重なスパイス「メランジ」をめぐって貴族たちが権力争いを繰り広げていた。アラキスを治めるレト・アトレイデス公爵は陰謀によって命を落としてしまい、息子のポール・アトレイデスは砂漠の荒地へと逃亡。やがてポールをメシアと信じる遊牧民の指導者となり、帝国を転覆させるため立ち上がる。

モモアはレジェンダリー・ピクチャーズとの出演交渉中であり、無事に契約が結ばれた場合、アトレイデス家に仕える剣士ダンカン・アイダホ役を演じるとのこと。『スター・ウォーズ』新3部作のオスカー・アイザックが演じるとみられるレト公爵の右腕という設定とあって、映画ファン・海外俳優ファンにとっては共演の実現が楽しみな配役だ。なお、デヴィッド・リンチ監督による映画版『デューン/砂の惑星』（1984）ではリチャード・ジョーダンが演じていた役柄である。

『デューン』超豪華キャストが結集中

映画版『デューン』には、驚異のオールスターキャストというべき顔ぶれが続々と集まっている。

主人公ポール・アトレイデス役は『君の名前で僕を呼んで』（2017）のティモシー・シャラメ、ポールの母レディ・ジェシカ役は『ミッション：インポッシブル／フォールアウト』（2018）のレベッカ・ファーガソン。父親のレト・アトレイデス公爵は『スター・ウォーズ』新3部作のオスカー・アイザックが出演交渉に入っている。

アトレイデス家に仕える剣士ガーニー・ハレック役には、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』（2018）『デッドプール2』（2018）のジョシュ・ブローリン。同じく剣士のダンカン・アイダホ役で、このたび報じられたとおり『アクアマン』ジェイソン・モモアが出演交渉に入っている。また、惑星アラキスに暮らす原住民の族長スティルガーは『ノーカントリー』（2007）『007 スカイフォール』（2012）のハビエル・バルデムが演じる。

一方、アトレイデス家と対立し、帝国の建立を目論むウラディミール・ハルコネン男爵は『パイレーツ・オブ・カリビアン』『マイティ・ソー』シリーズのステラン・スカルスガルド、その甥である“ビースト”ラバンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタが務める。聖なる意志のもとに人々を操るマザー・モヒアムは『愛の嵐』（1974）『さざなみ』（2015）のシャーロット・ランプリング。役柄は不明だが、『スパイダーマン：ホームカミング』（2017）『グレイテスト・ショーマン』（2017）のゼンデイヤも出演交渉中だ。

この豪華キャストを束ねるのは、『メッセージ』（2016）『ブレードランナー 2049』（2017）をはじめ、硬派な映画作家として支持を集めるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。原作は『スター・ウォーズ』にも影響を与えたといわれる作品だが、一筋縄ではいかないSF映画が完成することになりそうだ。脚本は『フォレスト・ガンプ/一期一会』（1994）『ミュンヘン』（2005）のエリック・ロス、『ドクター・ストレンジ』（2016）のジョン・スペイツ、そしてヴィルヌーヴ監督が共同執筆する。

映画『デューン（邦題未定、原題：Dune）』は2019年春、ハンガリーの首都ブタペストやヨルダンにて撮影開始予定。

Source: THR