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ヘンリー・ゴールディング主演『モンスーン』予告編 ─ 戦争後のベトナム、ボート難民の男が自分探しの旅へ

『MONSOON/モンスーン』
©MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019

『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』をはじめ、ハリウッドで引っ張りだこの俳優ヘンリー・ゴールディングが主演を務める最新作『MONSOON/モンスーン』より、予告編と場面写真が公開された。

ベトナム戦争後の混乱のなか、ボート難⺠として家族でイギリスへと亡命した主人公キット(ヘンリー・ゴールディング)は、両親の遺灰を埋葬する「大事な場所」を見つけるため、30年ぶりに故郷のサイゴン (現ホーチミン)を訪れる。予告編では、母国語を忘れ、まるで観光客のように街に馴染めず孤独な表情を浮かべるキットが、過去の記憶を辿るように街を彷徨う姿が映し出される。

目まぐるしい経済成⻑を遂げ、すっかり姿を変えたサイゴンと、昔と変わらず古く懐かしい文化や街並みを残すハノイ。相反する二つの街を訪れ、そこで出逢う人々との交流を通して、次第にキットの表情にも変化が見られていく。サイゴンの夜景や、ハノイの田園風景、ハノイの観光名所でもあるロンビエン橋など、変わりゆくベトナムの“今”を圧巻の美しさで捉えた映像となっている。

また、予告編とあわせて到着した10点の場面写真では、ネットで知り合ったアメリカ人のルイスや、英語でコミュニケーションの取れる従兄弟のリー、アートツアーを主催する学生のリンら、旅の中でキットの心のつかえを解いていく登場人物たちや、地域ごとに様々な顔を見せるベトナムの風景が収められている。

『MONSOON/モンスーン』
©MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
『MONSOON/モンスーン』
©MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019
『MONSOON/モンスーン』
©MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019

変わり果てた街に馴染めず、どこか旅行者のような主人公キットを演じたのは、『クレイジー・リッ チ!』(2018)で注目を浴び、『G.I.ジョー:漆黑のスネークアイズ』の主演に大抜擢されたヘンリー・ゴールディング。イギリス人の父とマレーシア人の母を持つことから、 キットの持つ複雑なアイデンティティに強い共感を抱いたという。

監督・脚本は、『追憶と、踊りながら』(2014)のホン・カウ。主人公のキット同様、カウ自身もカンボジアから逃れてベトナムに渡ったのち、8歳まで同国で過ごし、“ボート難⺠”として渡英していた過去を持つ。 キットのアイデンティティをめぐる旅は、フィルムメーカーの実体験や現代ベトナムを映し出した魅力的な風景を通して、より深められていく。

映画『MONSOON/モンスーン』は2021年1月14日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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