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イラク戦争前夜、米英政府を揺るがしたリーク事件 ─ 『オフィシャル・シークレット』公開決定、キーラ・ナイトレイ主演&『アイ・イン・ザ・スカイ』監督

オフィシャル・シークレット
©2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

キーラ・ナイトレイ主演、イラク戦争でアメリカの不正行為を暴いた女性の実話を『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015)ギャヴィン・フッド監督が描いた一作『Official Secrets(原題)』が、邦題『オフィシャル・シークレット』として2020年5月22日(金)に全国公開されることが決定した。あわせて、予告編と日本版ポスターが到着している。

2003年、イラク戦争開戦前夜。アメリカと共同歩調を取る、イギリスの諜報機関GCHQ(英政府通信本部)に勤務するキャサリン・ガンは1通のメールを受け取る。「最高機密命令、国連安保理を盗聴せよ」。それはイラク攻撃のため、違法な工作活動を促す内容だった。憤ったキャサリンは元同僚の友人を訪ね、マスコミにリークしたいと相談する。2週間後、英Observer紙の記者マーティン・ブライトによってメールは記事化された。リークの犯人探しが進む中、キャサリンは自分が張本人だと名乗り出る。しかし、告発もむなしくイラク侵攻は開始され、キャサリンは起訴された……。

アメリカ・イギリスの両政府を揺るがす告発記事をもたらしたのは、英国女性諜報職員による機密情報のリークだった。ひとりの女性の告発が多くの勇気と行動に繋がったこの事件は、のちに「キャサリン・ガン事件」として政治問題となった実話。本作は、政府と告発者の戦いを当事者それぞれの立場から描くポリティカル・サスペンスであり、心揺さぶる人間ドラマだ。

主人公キャサリン・ガン役は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)などで知られる英国の人気女優キーラ・ナイトレイ。事件当時17歳だったキーラはキャサリン本人を知らなかったものの、“表に出すべき真実である”との信念をもって新境地を開拓した。キャサリンの弁護士ベン・エマーソン役の名優レイフ・ファインズ、記者マーティン・ブライト役の「ドクター・フー」「ザ・クラウン」マット・スミス、そして「ダウントン・アビー」マシュー・グードら脇を固める英国俳優陣にも注目だ。

オフィシャル・シークレット
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『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』で戦争と倫理をめぐる軍事サスペンスを描き切ったギャヴィン・フッド監督は、今回も問題に関わった人々へのリサーチを重ね、重要な事実を正確に語ることにこだわった。劇中にはイラク開戦当時のブッシュ大統領やブレア首相をとらえたニュース映像を盛り込み、政治家それぞれの発言が人々の生命に関わっていることをえぐり出す、まさに“歴史の検証”としての映画にも仕上がっている。

映画『オフィシャル・シークレット』は2020年5月22日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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