歪みノーマン・リーダス、儀式スリラー『ペンデュラム』の予告編が不気味 ─ 『ブラック・スワン』アロノフスキー製作のサイコ映像

『インセプション』(2010)、『ダークナイト ライジング』(2012)などで知られるジョセフ・ゴードン=レヴィット主演のR指定スリラー『Pendulum』の本国版予告編映像が到着した。「ウォーキング・デッド」シリーズのダリル・ディクソン役でおなじみのノーマン・リーダスもキャストに加わり、ただ事では済まない空気が漂っている。
『Pendulum』でメガホンを取り、脚本を手がけるのはマーク・ヘイマン。『ブラック・スワン』(2010)などの鬼才ダーレン・アロノフスキーが製作を務める。
パトリック(ゴードン=レヴィット)とアビゲイル(フィービー・ディネヴァー)の夫婦は、トラウマ的な出来事を経験した後、癒やしの可能性に惹かれて、ニューエイジ(新霊性運動)の思想に基づいたニューメキシコ州の療養施設に向かう。パトリックは妻を助けるためなら何でもするつもりでいるが、アビゲイルが謎めいた指導者(ジャッキー・ウィーバー)の虜になるにつれ、彼自身はその指導者への不信感を抱き始める。疑心暗鬼が深まる中、二人はこのグループのスピリチュアルな実践が真の癒やしをもたらすものなのか、それとも二人を飲み込もうとする恐ろしい真実を隠しているのかを見極める必要に駆られていく……。
予告編の冒頭、憔悴しきった表情を見せるパトリックとアビゲイル。施設の一室で数名に囲まれたパトリックは「彼女にとっていい効果があると思って」と施設に来た理由を吐露するが、リーダス演じる男の笑みには何か含みが感じられる。この男は皆で食卓を囲むシーンでも、指をさして歪んだ笑みを浮かべている。ドアを激しく叩く音や、高齢女性が始める儀式のようなものも、何もかも不穏だが、パトリックとアビゲイルが見ているものは、どこまでが現実で、どこからが空想なのか。タイトルの『Pendulum=振り子』が何を指すのかも興味を刺激する。
ヘイマンいわく『Pendulum』は「1970年代から80年代にかけて、両親が関わっていたさまざまなスピリチュアルなグループや指導者たちに囲まれて育った、私自身の生い立ちから生まれた作品」とのこと。ヘイマンの両親が経験した中でも、とりわけ奇妙な出来事の一つに着想を得たもので、その大部分が実話に基づいているそうだ。
「その世界を内側から体験した者として、人々がこのようなカルト的な集団に引き込まれていく過程、そして未知のものに自分自身を完全に委ねる危機をとらえたかったんです。あの指導者たちと同様に、この映画もまた、現実世界と超自然界の境界線を曖昧にしています。ただ、あなたたちを癒やそうとするのではなく、むしろパニックに陥れることになるでしょう。」
今回、アロノフスキーはプロデューサーとして本作に参加。予告編映像からはまさに『ブラック・スワン』や『マザー!』で描かれた精神世界の片鱗のようなものが感じられたが、その世界を本当に見聞きしたヘイマンの独自色がどこまで表出するかが見ものだ。
『ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー』や『キラーヒート 殺意の交差』など、近年ますます役柄の幅が広がるゴードン=レヴィットに、「ブリジャートン家」での可憐なイメージも印象的なディネヴァー、そして危険な雰囲気をまとわせると唯一無二のリーダスの演技合戦にも期待したい。
『Pendulum』は2027年1月1日、米国にて劇場公開。日本での公開予定は未定。
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