『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』パニッシャーがピーターの「男の先輩」に ─ トニーやストレンジとはまた違う、人生の相談役

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスパイダーマン/ピーター・パーカーはこれまでの単独作で、アイアンマン/トニー・スタークやドクター・ストレンジら年長のヒーローと関わりながら成長してきた。
最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、パニッシャーことフランク・キャッスルが、これまでとはまったく異なる形でピーターの“メンター”を務めるようだ。戦い方やヒーローとしての責任を教えるのではなく、傷を抱えた一人の男として、ピーターの生き方や恋愛に助言することになるという。
米The Hollywood Reporterによると、本作では孤独となったピーターが、犯罪との戦いでは対立することもあるフランクに助けを求めることになる。トム・ホランドとジョン・バーンサル、デスティン・ダニエル・クレットン監督は撮影現場で緊密にアイデアを出し合い、当初の脚本から関係性を大きく発展させたという。
ホランドは「現場で自然に起きたことによって、脚本に書かれていたものは最終的にかなり変わりました。そのおかげで、スパイダーマンとパニッシャーの素晴らしい関係性が生まれたんです」と説明。2人の間には、簡単には築けない“兄弟のような絆”が生まれるそうだ。
その関係性を象徴するのが、ピーターとMJ(ゼンデイヤ)の間に流れる険悪な空気をフランクが察する場面だ。バーンサルによれば、普段は目的と任務だけを見つめ、「俺に構うな」と周囲を遠ざけているフランクが、珍しくピーターの精神状態を気にかけるという。
「フランクはピーターに、“どうして彼女に嫌な態度を取るんだ? そんなことするな。そういうのは俺がやることだ”と言うんです。」


さらにフランクは、孤独を選び、暗い方向へ進もうとしているピーターに自分自身を重ねながら、次のように忠告するという。
「“暗い奴になろうとするな。そういうのは俺がやる。楽しくなんかないぞ。お前はお前のやり方を貫け”という感じです。そうやって自分自身をピーターに見出し、少しだけ守ろうとする。そこが大好きですし、すごく納得できるんです」


『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の最後、ピーターは世界中の人々から自分に関する記憶を失われ、MJやネッドとも離れて孤独な生活を選んだ。『ブランド・ニュー・デイ』では私生活を捨て、スパイダーマンとして生きることに傾いていくピーターの姿が描かれる。
トニー・スタークがピーターにヒーローとしての可能性を見出し、その力の扱い方を教えたのだとすれば、フランクが教えるのは「孤独や怒りに自分を明け渡してはいけない」ということなのかもしれない。
フランクは決して模範的なヒーローではない。暴力と復讐に身を投じ、大切な人々から距離を置いて生きてきた男だ。だからこそ、自分と同じ道を進みかけているピーターの危うさを、誰よりも早く見抜くことができるのかもしれない。パニッシャーは、MCU版スパイダーマンにとって最も意外で、最も人間らしい“人生の先輩”となりそうだ。
映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、2026年7月31日(金)に日米同時公開。
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Source:The Hollywood Reporter



























