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「俺まだ死んでないんだけど、ちょっと早くね?」と スタローン、『ロッキー』伝記映画に ─ でも主演俳優は「どこから見ても自分だった」

I Play Rockey
Courtesy of TIFF.

まだ早くね?シルヴェスター・スタローンがちょっと困惑気味だ。『ロッキー』(1976)誕生までの自身の実話を描く伝記映画『I Play Rocky(原題)』への、やや複雑な思いである。

スタローンは2026年9月28日(米国時間)、ニューヨークの92NYで開催された「CBS Sunday Morning」の公開トークイベントに登壇。米The Hollywood Reporterによると、『I Play Rocky』について最初にどう感じたかを尋ねられ、「ちょっと複雑だったんです。だって、“俺まだ死んでないんだけど。ちょっと気が早すぎない?”って思いましたから」と振り返った。

もっとも、これは作品への否定的な反応というわけではない。スタローンは若き自分自身を演じたアンソニー・イッポリトの姿を初めて動画で見た時に「自分だと思った。どのアングルから見ても自分だった」と驚愕。びっくりしすぎて、娘にも「信じられん」と共有したという。

I Play Rockey
Courtesy of TIFF.

スタローンはこの企画を知った当初、自身が製作に「全く関与していない」ことへの驚きを明かしていたが、その後は完成した映画を鑑賞。ピーター・ファレリー監督によれば、スタローンは一人で完成版を観た直後に電話をかけ、「とても気に入った」と伝えたという。

米CBS Newsのインタビューでも、スタローンは映画の製作自体には関与していないとしつつ、出来栄えについては「本当にうまくやっている」と高く評価している。自分の半生を本人不在で映画化されることへの戸惑いはありながらも、完成した作品には納得しているようだ。

『I Play Rocky』が描くのは、まだ無名俳優だったスタローンが『ロッキー』の脚本を書き上げ、自ら主演することにこだわり抜いた実話。スタローンは脚本を他の俳優で映画化する条件で最大36万ドルまで提示されたが、それでも首を縦には振らなかった。「このチャンスは二度と来ない」と考え、自らロッキー・バルボアを演じる道を選んだのである。

若きスタローンを演じるのは、「ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男」で若きアル・パチーノを演じたアンソニー・イッポリト。予告編ではスタローン独特の低い声色や話し方まで驚異的な再現ぶりを見せている。監督は『グリーンブック』(2018)のピーター・ファレリー、脚本はピーター・ギャンブルが手がけた。

2026年9月には第51回トロント国際映画祭でワールドプレミアを迎え、上映後にはスタンディングオベーションが発生。スタローン自身が「まだ死んでない」と冗談めかした通り、本人は80歳の現在も現役で活躍中。その一方で、50年前に『ロッキー』を世に送り出した若き日の奮闘は、すでに映画一本になるほどの伝説となった。

『I Play Rocky(原題)』は2026年11月に米国公開予定。日本公開情報は未定。

Source:The Hollywood Reporter, CBS News

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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