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タランティーノ、映画監督引退作の脚本を執筆済み ─ ただし製作はまだ先「家族と過ごし、少し人生を楽しみたい」

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 来日記者会見
© THE RIVER

クエンティン・タランティーノが、映画監督引退作となる可能性のある第10作の脚本をすでに執筆していることを明かした。ただし、すぐに映画化に着手するつもりはないという。

タランティーノは英BBCのトーク番組「グレアム・ノートン・ショー」に出演。長年公言してきた第10作での映画監督引退について、現在の考えを語った。

「映画にしてもいいと思える、すごく気に入っている脚本は書きました。でも、まずは舞台をやって、その後の自分がどうなっているかを確かめたい。それから家族と過ごして、少し人生を楽しんで、その後に何をしたいか考えます」

タランティーノは、『レザボア・ドッグス』(1992)での監督デビュー以来、長編映画を10本撮ったら引退すると繰り返し宣言してきた。『キル・ビル』2作品を1本と数える本人の方式では、直近の監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)が第9作にあたる。

本来、第10作として準備されていたのは、1977年のカリフォルニアを舞台に映画評論家を描く『The Movie Critic(原題)』だった。しかし、2024年4月に企画が頓挫。タランティーノは後に、執筆時には気に入っていたものの、実際に映画として製作する段階で熱意を失ってしまったことを明かしている。

今回言及した脚本のタイトルや内容は不明。『The Movie Critic』に代わる新たな企画なのか、具体的にどのような作品を構想しているのかも語られていない。少なくとも、気に入った脚本が存在することと、それを第10作として実際に製作することは、まだ別の話のようだ。

現在のタランティーノが優先しているのは、ロンドンのウェストエンドで上演する初の舞台作品『The Popinjay Cavalier(原題)』。サシャ・バロン・コーエンを主演に迎え、1830年代のヨーロッパを舞台に繰り広げられる冒険コメディで、タランティーノ自身が脚本と演出を務める。

番組では、この舞台をもともと映画の脚本として書き始めたものの、構想を練るうちに舞台に適した作品だと気づいたことも説明。「以前から舞台を書きたいと思っていた」「仕上がりにはとても満足している」と語り、剣戟映画のジャンルにフランス喜劇の要素を掛け合わせた作品になると予告した。

長年タランティーノと組んできた撮影監督ロバート・リチャードソンは2026年7月、次回作について「2027年夏に準備する可能性もある」と語っていた。舞台は公式発表によれば、2027年2月23日から6月13日までロンドンのフェニックス・シアターで上演予定。少なくとも、この公演が終わるまでは映画監督としての次回作に本格的に取りかかることはなさそうだ。

なお、タランティーノが脚本を手がけた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の新作映画『ザ・ファーザー・ミスアドベンチャー・オブ・クリフ・ブース』は、2026年11月25日より日本でIMAX限定公開予定。こちらはデヴィッド・フィンチャーが監督を務めるため、タランティーノの監督第10作には数えられない。

第10作の候補となる脚本が存在することは明らかになったものの、それが実際に映画となるかどうかは、舞台を終えたタランティーノ自身の決断に委ねられている。

Source:The Graham Norton Show, British Comedy Guide, Phoenix Theatre

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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