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【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』ヴァル・キルマー、アイスマン再演の為に声をAI再形成していた

(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。

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『トップガン』出演後も数々のハリウッド映画で活躍してきたキルマーは2015年、喉頭がんと診断された。キルマーがこれを公に明かしたのは診断から2年後の2017年。手術により声を失うも、電気式人工喉頭を活用したり、自身の演技にアテレコを加えたりしながら、俳優活動を継続していた。

2021年、英スタートアップ企業Sonantic社と共に、最先端のAI技術を駆使した音声クローニング開発に取り組んだキルマーは、声をデジタル再生。キルマーは「また自分を表現することができるようになった」と再生された声で喜びを語っていた。

トム・クルーズは『トップガン マーヴェリック』を製作するにあたり、アイスマン役のキルマーの復帰を必要条件として主張したそうだが、熱烈なオファーを受けたキルマーも再演に向けて動き出していた。Sonantic社と再び協力したというキルマーは、すでに開発済みのデジタル音声技術を活かし、『トップガン マーヴェリック』の為に必要な音声を再形成したというのだ。

Sonantic社共同創設者にして最高技術責任者(CTO)を務めるジョン・フリン氏は、開発当時をこう振り返っている。「最終的に、我々は40以上の声のモデルを収集し、高音質で最も表現が豊かだと思うベストな1つを選択しました」。また、先駆者となったキルマーの功績は同社にとっても大きいようで、フリン氏はキルマーとのプロジェクトで得た技術について、「こうした新しいアルゴリズムは、弊社のボイスエンジンに組み込まれ、将来的な顧客が自動的に利用できるようになります」と話す。

『トップガン マーヴェリック』では、歳を重ねながらも海軍に身を置くマーヴェリックとアイスマンが再会を果たす。テキストを通して会話をしていた2人だが、マーヴェリックの去り際、アイスマンは「最後に一つ」と立ち上がり、「どちらが最高のパイロットだ?」と声を絞り出す。その後、2人は抱擁を交わし別れたが、この再会シーンは、新世代の活躍を描く本作において『トップガン』のレガシーを色濃く映し出した名場面となった。まさにトムの言う通り、キルマーの復帰無くして『トップガン マーヴェリック』の感動は生み出されなかっただろう。

ちなみに、本作の米公開日にあわせてキルマーはInstagramを投稿し、「皆さんの感想を聞かせてくださいね」と綴っていた。名作を生み出した立役者の1人であるキルマーに、胸熱コメントを送ってみてはいかが。

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Source: Forbes,Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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