お蔵入りDC映画『バットガール』J・K・シモンズも困惑「奇妙ですよね」 ─ 「永遠に知ることができないのかも」

撮影済みながら、2022年に異例のお蔵入りとなったDC映画『バットガール』について、ジェームズ・ゴードン役のJ・K・シモンズが振り返った。
本作は、ゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを描く単独映画。主演はレスリー・グレイス、監督は『バッドボーイズ フォーライフ』(2020)のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー。マイケル・キートンがバットマン役で復帰し、ブレンダン・フレイザーがヴィランのファイヤーフライを演じることでも注目されていた。
しかし2022年夏、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの新体制下でリリース中止に。約9,000万ドルを投じて撮影も終了していたが、配信も劇場公開もされないまま、幻の作品となった。以降、監督コンビや主演のレスリー、フレイザーらがそれぞれ無念を語ってきたが、今回シモンズも複雑な思いを明かしている。
ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に出演したシモンズは、『バットガール』を観たのかと問われると「いいえ」と回答。その上で、「奇妙ですよね。どうやらテスト試写を観た観客はいたらしいんですが、別に悪い点数だったわけではなかったようです」と述べた。
シモンズによれば、お蔵入りは「ビジネス上の判断」だったという認識だ。『ジャスティス・リーグ』(2017)にも同役で登場していたシモンズだが、同作もまた製作過程をめぐる混乱を経て、のちに『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)として別バージョンが世に出た経緯がある。
「『バットガール』でアディルとビラルと組むことになって、バットガールのオリジン・ストーリーに参加できるのは楽しみでした。知らない方のために言うと、彼女はゴードン警察長官の娘です。もしかすると、僕たちは永遠に知ることができないのかもしれませんね。世界中の観客も。」
またシモンズは、撮影自体は良い経験だったとも振り返っている。「本当に楽しく作っていましたし、楽しいスーパーヒーロー映画になると思っていました」とのこと。最後は「まあ、仕方ないですね」と締めくくった。
『バットガール』をめぐっては、監督コンビが「作品のクオリティの問題ではない」と説明していた一方、DCスタジオ共同CEOのピーター・サフランは「公開できる作品ではなかった」と発言。主演のレスリー・グレイスはこれに反論し、自身が観た素材には「良い映画になる可能性」があったと語っていた。
一方、キートンは以前、『バットガール』のお蔵入りについて「どちらでも構いませんでした」とあっさりコメント。ただし監督コンビには同情を示していた。フレイザーは、作品が“商品”として扱われすぎている業界の風潮に苦言を呈し、若い世代にバットガールというヒロイン像を届けられなかったことを惜しんでいた。
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