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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』MCUフェーズ5にどう繋がる? ─ 「フェーズ4は“紹介”がすべて」とケヴィン・ファイギ

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
Tenoch Huerta as Namor in Marvel Studios' Black Panther: Wakanda Forever. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2022 MARVEL.

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の“フェーズ4”を締めくくる一作だ。長編映画としては本作が最後、ディズニープラス作品を含めば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル(原題)』(2022年11月25日配信)がラストとなる。

インフィニティ・サーガの最終作『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)という大団円から早くも3年半が経過し、フェーズ4からフェーズ5への移行を控えた今、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、この“フェーズ4”の狙いを語った。なぜ『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がその最後を飾るのか?

「本作と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル』がフェーズ4の最後になった理由は、このフェーズは“紹介”がすべてだからです。そして、これまで登場したすべてのキャラクターについて考えること。いよいよフェーズ4のフィナーレでは、まったく新しい王国と、マーベルの基礎となる人物が登場します。」

今回の公式インタビューで明言されているのは、フェーズ4があくまでも“紹介”を中心に据えていた事実だ。映画ではシャン・チーとエターナルズのほかエレーナ・ベロワやレッド・ガーディアンら、またドラマではムーンナイトやミズ・マーベル、シー・ハルク、ケイト・ビショップ、そして征服者カーンの変異体である“在り続ける者”など、大勢の新キャラクターがMCUに参入した。彼らの物語がどう絡み合っていくかは今後のお楽しみということだろう。

そしてファイギのコメントが指し示すものは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のキーパーソンとなるネイモアと海底文化タロカンだ。本作のクレジットをよく見ると、同じく初登場となるアイアンハートではなく、むしろネイモアの方に“INTRODUCING(初登場)”の冠が付けられている。このことは、今後のMCUにおいてネイモアがいかに重要な存在であるかを示唆するもの。なにしろ彼は、ファイギが「マーベルの基礎」だと真正面から認めるほどのキャラクターなのだ。

ファイギによると、ネイモアはMCUの企画が始動した18年前から“登場させたいキャラクター”に名前が挙がっていたものの、タイミングやアイデアが適切でなかったために実現が見送られてきたという。しかし前作『ブラックパンサー』(2018)の製作時、監督・脚本のライアン・クーグラーが「王国同士の戦争」というアイデアを提案。さらにネイモアに独自の文化を与えたのが、本作で「彼がやってのけたこと」だという。

さて気になるのは、もうひとつの“フェーズ4最終作”である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル』に何が待っているのかということ。少なくともケヴィン・ベーコン(本人)がMCUに参戦することはわかっているが、果たして……?

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)に劇場公開。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル(原題)』は11月25日にディズニープラスにて独占配信

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Source: Marvel

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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