グロいけどグロすぎない『クレイフェイス』絶妙バランス ─ 「もっと過激にできたけど」「途中で席立たれたくなかった」

DCスタジオの本格ボディホラー映画『クレイフェイス』では、顔や肉体が変形するショッキングな描写が話題を呼んでいる。しかし、ジェームズ・ワトキンス監督は、あえて過激さを抑えた場面もあったという。米CinemaBlendのインタビューで明かした。
本作は、ハリウッドで成功を掴みかけた若き俳優マット・ヘーゲン(トム・リス・ハリス)が、ある事件によって顔とキャリアを失い、禁断の治療に手を伸ばした末に怪物へと変貌していく物語。従来のDC映画とは一線を画す生々しいボディホラー描写は、海外批評家からも高い評価を集めている。
そんな本作でワトキンス監督が最も慎重になったのは、マットが顔に深刻な傷を負う場面だった。凄惨な暴力をどこまで見せるべきか、映像だけでなく音の演出にも気を配ったという。
「マットの顔が傷つけられる、物語のきっかけとなる暴力の場面には気を配りました。ある程度は見せていますが、もっと見せることもできたんです。実際、かなり見せてはいますけどね。何を見せ、何を聞かせるか。そのバランスを取るのが一番難しかったんです。恐ろしいことが起きているわけですから。」
監督によれば、さらに過激な表現に踏み込むことも可能だったが、あえて現在の描写にとどめたという。その理由を次のように説明している。
「もっとずっと過激にすることもできました。でも、あれで十分だと思ったんです。それ以上はやりたくなかったし、これ以上見せたくなかった。バランスが大切なんです。観客にはジェットコースターのような体験をしてほしい。でも、途中で席を立ってしまうようなことは避けたいんです。」
もっとも、監督が目指したのは決して生ぬるいホラーではない。ワトキンスは以前、怪物の造形について、コミックにありがちな誇張されたモンスターデザインを避け、現実の医学や皮膚科学に基づく表現を追求したと説明している。主人公の肉体が変貌していく過程では、18段階に及ぶ特殊メイクとVFXを組み合わせ、身体そのものが裏切っていく恐怖を生々しく描き出した。
実際、本作は米国で激しい流血描写やゴア表現などを理由にR指定、日本でもR15+指定を受けている。ワトキンス監督が語る「バランス」とは、恐怖を和らげることではなく、その強烈さをどこまで観客に突きつけるかという演出上の判断だったようだ。
映画『クレイフェイス』は公開中。THE RIVER公式YouTubeチャンネルでは、主演のトム・リス・ハリスと共演のナオミ・アッキー、ジェームズ・ワトキンス監督への貴重なインタビュー動画を公開中だ。
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Source:CinemaBlend




























