稲垣 貴俊『デッドプール2』は“キャラクターまつり”、新キャラ多数登場か？トラブル乗り越え「順調」と豪語
2016年、全米どころか世界中を騒がせた映画『デッドプール』は、ヒーロー映画にしてアンチ・ヒーロー映画というスタイルや、過激な暴力描写やユーモアなど、あらゆる要素を絶妙にブレンドした快作となった。観客からの人気を集めただけでなく、ゴールデングローブ賞にもノミネートされるなど批評家からの評価も高く、すでに数多くの賞レースに参戦している。
一転、その続編『デッドプール2（仮題）』は、早くもトラブル続きの状況だ。前作に参加したティム・ミラー監督や、作曲家のジャンキーXLが降板したことで、撮影スケジュールが大きく見直されている状況である。THE RIVERでは、その経緯を随時追いかけてきたので、気になる方はそちらも合わせてお読みいただきたい。
しかしそんな中、久々に『デッドプール2』からポジティブな話題が到着した。脚本を担当しているレット・リースが、インタビューで製作の近況を話してくれたのだ。どうやら続編は“キャラクターまつり”になりそうである。
『デッドプール2』はキャラクターが多数登場
Deadline誌のインタビューに登場したリースは、インタビュアーに「『デッドプール2』の進行状況はいかがですか？デッドプールの単独映画の続編ということで変わりないですか？」と尋ねられると、こう答えている。
「ああ、デッドプールの単独映画だよ。続編にはたくさんのキャラクターが登場するだろうけど、相変わらずデッドプールの映画さ。必死で突き進んでるところだ。きっと今年中には撮影すると思うよ、それで今は複数の脚本を書いてるんだ。それぞれ違う展開とひねりを用意してるんだけど、必ず一つにまとめる。とても楽しみだよ」
この発言から察するに、『デッドプール2』には、前作に登場したヴァネッサやコロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドといったキャラクターのほか、数多くのキャラクターが新たに登場することになりそうだ。もしかして『X-MEN』から出張してくるキャラクターが増えたりするのだろうか？
なお前作のポストクレジット・シーンで宣言された通り、続編にはデッドプールの相棒ともいうべきケーブルの登場がほぼ間違いない状況だ。しかし主演のライアン・レイノルズが先日語ったところによると、ケーブル役の俳優はまだ決まっていないという。急ピッチで準備が進められている状況なのだろう。
ちなみにプロデューサーのサイモン・キンバーグは、以前、続編では「世の中のヒーロー映画や続編映画をイジる」と豪語していた。多数のキャラクターが登場することも、その企みに関係しているのかもしれない。ここ最近は製作トラブルの件でイジられっぱなしの『デッドプール2』だが、ここからの巻き返しに期待したいところだ。
その一方で、脚本を執筆しているリースは、やはり前作の成功をプレッシャーにも感じているようだ。それでも彼は、わずかな不安とともに、力強い言葉を語ってもいる。
「ちょっと不安だよ、だって前作のようにしなきゃって思うからね。でも同時に、僕たちには信念とスゴい情熱がある。情熱がある限り、この作品は利益目当ての卑しい映画にはならないよ。僕たちは順調だと思ってる」
『デッドプール2』の新たな監督として起用されたのは、『ジョン・ウィック』のデヴィッド・リーチ監督だ。キャラクターを愛する作り手たちの努力は、“二度目の奇跡”を起こしてくれるだろうか？ 不安はあるものの、それでも楽しみに待ちたいところだ。
sources: http://deadline.com/2017/01/deadpool-rhett-reese-paul-wernick-oscars-best-original-screenplay-interview-1201883350/
http://comicbook.com/2017/01/11/deadpool-2-will-have-a-lot-of-characters/
http://comicbook.com/2017/01/09/deadpool-star-ryan-reynolds-says-hes-still-searching-for-cable-/
Eyecatch Image: http://marvel.wikia.com/wiki/File:Deadpool_Vol_3_27_Wraparound.jpg
http://www.unrealitytv.co.uk/movies/dead-pool-2-blake-lively-star-ryan-reynolds-love-interest-following-uncomfortable-scene/ (remixed by THE RIVER)
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