A24話題作『フェアウェル』日本版予告編、余命わずかな祖母に真実を伝えるべきか ─ オークワフィナ、アジア系女優初のゴールデングローブ賞受賞作

全米4館で限定公開されるや驚異的な大ヒットを記録、第77回ゴールデングローブ賞では主演・オークワフィナがアジア系女優初の主演女優賞に輝いた、気鋭のスタジオ「A24」による話題作『フェアウェル』が2020年4月10日（金）に公開される。このたび、日本版予告編が到着した。

ニューヨークに暮らすビリーと家族は、ガンで余命3ヶ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族たちは、病について本人に悟られぬよう、いとこの結婚式を集まる口実にでっちあげた。ともに食卓を囲む家族に、ナイナイは「ずっと会いたかった」と優しく声をかける。きちんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、人生に悩んでいたビリーは、明るく愛情深いナイナイから生きる力を与えられていく。そして帰国の朝、彼女たちがたどり着いた答えは……。

予告編には、アメリカ育ちのビリーが、“余命宣告をしない”という中国の文化に戸惑う姿が。ビリーは涙を浮かべながら「これは正しいのか？って、いつも悩んでる」と口にし、愛する祖母に嘘をつかなければならないという事実に葛藤する。またポスタービジュアルでは、中央に笑顔で座るナイナイに、家族たちが不安な表情で視線を向ける。

主人公の“孫娘”ビリー役を演じるのは、『オーシャンズ8』（2018）『クレイジー・リッチ！』（2018）のオークワフィナ。ビリーの父親ハイヤン役を『ラッシュアワー』シリーズや実写版『ムーラン』のツィ・マー、祖母ナイナイ役を中国屈指の演技者に授与される「国家一級演員」にも選ばれたチャオ・シュウチェンが演じた。脚本・監督は、米Varietyが“2019年に注目すべき監督10人”に選出した女性監督ルル・ワン。中国系アメリカ人として世界で活躍する監督自身の“実際の嘘”から生まれた物語を、リアルかつ繊細に描き出した。

映画『フェアウェル』は2020年4月10日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。