「ザ・ボーイズ」ユニバースより初の実写スピンオフ「ジェン・ブイ」が遂に放たれた。ヴォート社運営のゴドルキン大学を舞台に、熾烈なトップ争いに燃える若手ヒーローたちが知られざる闇を暴いていく物語だ。

主人公格となるのは、自分の血液をコントロールし、武器化する能力を持つ18歳のスーパーヒーロー、マリー・モロー。ゴドルキン大学の新入生として、マリーはホームランダー率いるスーパーヒーローチーム“セブン”に加わることを目指して自分のパワーのアピールに躍起になる。しかしマリーの運命は、自分で解き明かし始めた学校の謎によって思わぬ方向に向かっていく……。

THE RIVERでは、マリー役のジャズ・シンクレアのオフィシャル・インタビューを入手。演じる役柄や物語についてだけでなく、「ザ・ボーイズ」の先輩からもらったというアドバイスも明かしてくれている。

※このインタビューはアメリカ俳優組合ストライキ前に行われたものです。

「ジェン・ブイ」マリー役ジャズ・シンクレア オフィシャル・インタビュー

── あなたが演じているキャラクターと、ユニークなパワーを紹介して下さい。

マリーは血を操ることができます。このシリーズの冒頭では、自分が扱えるのは自分の血だけだと思い込んでいて、自分の力を使うために手を切っているんです。

── 本作では、スーパーパワーを持つキャラクターたちはまだ堕落していません。演じる上で魅力的なポイントでしたか？

「ジェン・ブイ」の世界では、子供たちはまだ理想主義的人間で、ヒーローにもヴィランにもなりきれていない。私にとって、本当に興味深いトピックでしたし、彼らの人生において本当に興味深い時期だったと思います。なぜなら、みんながどこから来たのかを知るチャンスを与えてくれますし、彼らがある種のヒーローになる展開を見ることができますから。みんなを人間らしくしてくれるから魅力的なんです。良い選択をする人たちにも人間味があって、悪い選択をする人たちにも人間味がある。一人前の大人だったらあり得ないような失恋や友情、いろいろなことが起こり得る余地がたくさん残されています。

── ヴォート社は本作の舞台となる大学でも大きな存在感を示していますが、新入生のマリーにどのような影響を与えますか？

マリーが学校に来て、ホームランダーやAトレインといったヒーローたちのポスターや銅像やイデオロギーを目にしたとき、彼女にとっては、それが自分なんだ、自分にはそれができるんだ、というような気力が湧いてくるんだと思います。なぜここにいるのか、どこへ行きたいのかを思い出させてくれるんじゃないでしょうか。プレッシャーというよりは。

──  マリーの心の移り変わりについて聞かせて下さい。

私はマリーの心の変化が大好き。彼女がサバイバルモードで、ソロモードで、ゴール・モードのような状態でこの学校に入ってきて、その過程でただただ驚くんです。人間関係や友情、学校の恐怖、彼女が信頼するように教えられたこのシステムの崩壊に。何よりも、そのお陰で彼女が自分の力を発揮することになるんです。

── 生徒たちはスーパーヒーローのトップ集団であるセブンに加わるかもしれない機会を与えられます。そのポジションにはどんな利点があるのか。マリーにとって重要なのは、ヒーローに見えることなのか、ヒーローになることなのか？どう思いますか？

マリーは最終的に、ヒーローのように見られたいのか、ヒーローになりたいのか、決断しなければならない瞬間があると思います。彼女はルールに従うことを選択し、友人たちとのトラブルに巻き込まれることもあります。でも最終的には、彼女は本当のヒーローになること、そしてたとえ自分を犠牲にしてでも正しいことをすることを選択しているんだと思います。

── 作品中に出てくる“森”について教えて下さい。

“森”は恐ろしいところ。あそこはとても不気味で、あのセットでうろうろするのも嫌になりました。ただ、彼らが選んだ緑色は、本当に圧迫感のある色で、汚れているように見えますし、本当に長い間そこにあったように感じました。壁には不気味で小さなスマイルの動物が描かれていて。すごく不気味でした。

── 「ザ・ボーイズ」のキャストから何かアドバイスはありましたか？

そうそう、ヒューイ役のジャック・クエイド！彼は、こう言ってくれました。「家族でいろ、チームでいろ。ここがその場所なんだ。お互いがいれば、きっと乗り越えられる。だから、それを見失わないでほしい。これが本当の家族なんだ。みんな本当に団結している。彼らが一緒にいると、それを感じることができるから」って。

── 「ジェン・ブイ」を見る前に「ザ・ボーイズ」を観ておくことは重要だと思いますか？

観るべきですね。「ザ・ボーイズ」は素晴らしいし、ヒーローやヴォート社の存在についてより多くの情報を与えてくれますから。でも、「ジェン・ブイ」はそれ自体としても成立しているからこれだけでも楽しめますよ。

── 「ジェン・ブイ」を楽しみに待っているファンに、どんなところを注目してほしいですか？

みんなにこの作品を見てもらうのが本当に楽しみなの。私たちは皆、この作品に心血を注いできました。まさに血と汗と涙、寝不足、激しいシーン、クレイジーなアクション。みんながこの作品を気に入ってくれることを願っています。

「ジェン・ブイ」はPrime Videoにて独占配信中。毎週金曜日に1話ずつ配信。