実写『ストリートファイター』リュウ役、松濤館流空手・柔道・柔術・キックボクシングで肉体改造 ─ アジア人としての「責任」果たす

映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』でリュウを演じるアンドリュー・小路は、子どものころゲームが得意だったわけではない。それでも「西洋で育ったアジア人」として、プレイする時はいつもリュウを選んでいたという。実写映画でそのリュウ本人を演じるにあたり、キャラクターに「深みとニュアンス」を持たせるべく、複数の格闘技を学んで役作りに挑んだ。
小路が英Empireのインタビューで明かした。幼少期の『ストリートファイター』について、小路は自らを“ボタンをガチャ押しするタイプ”だったと振り返り、ゲームそのものは「すごく難しかった」と告白。その一方で、リュウには特別な親近感があった。「西洋で育ったアジア人として、いつもリュウを選んでいました。自分みたいなキャラクターだったからです」と話している。
ゲームの腕前ではなく、自分と重なる存在だったからリュウを選んでいた。そのキャラクターを数十年後、自ら演じることになったわけだ。小路は映画版での課題を、リュウにできる限りの深みとニュアンスを与えることだったと説明。リュウの戦闘スタイルを研究するため、松濤館流空手を中心に、柔道、柔術、キックボクシングもトレーニングしたという。
その肉体的な準備はキャスト共通で相当に過酷だったようだ。同じEmpireの取材で、ケン役ノア・センティネオは、小路、春麗役カリーナ・リャンと3人で6週間にわたり週6日、一緒にトレーニングしていたと証言。センティネオによれば、これまで経験したことのない規模の役に挑む機会を得たことで、キャストには「証明しなければ」という気持ちと責任感があったという。リャンも春麗の脚技を再現するため徹底した肉体改造に挑み、撮影終了時には太ももが約6.5センチ太くなったことを明かしている。
小路のリュウへの向き合い方は、カプコン側からも高く評価されている。『ストリートファイター6』ディレクターの中山貴之氏は米Game Informerのインタビューで、リュウ、ケン、春麗のキャスティングを称賛し、とりわけ小路について、シリーズと原作ゲームへの敬意が強く、常に「リュウならどうするか?」と考えながらキャラクターの内面に入ろうとしていたと語っていた。
興味深いことに、小路がリュウに感じていた親近感は、キタオ・サクライ監督自身の原体験とも重なる。日本生まれアメリカ育ちのサクライ監督も以前、幼少期に『ストリートファイター』を愛し、日本人のリュウが世界中のファイターと戦う姿を「とてもクール」だと感じていたことを明かしている。主演俳優と監督の双方にとって、リュウは単なる人気ゲームキャラクター以上の存在だったことになる。
映画の舞台は1993年。かつて兄弟のように武術の道を歩みながら疎遠になったリュウとケンのもとに、春麗が“ワールドウォリアートーナメント”への招待状を持って現れる。本予告では、リュウとケンの対立を軸に、竜巻旋風脚、昇龍拳、波動拳などゲームでおなじみの必殺技も次々と披露された。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は2026年10月16日(金)より全世界同時公開。
▼ 『ストリートファイター/ザ・ムービー』の記事
Source:Empire, Game Informer































