Menu
(0)

Search

打ち切り「ジェン・ブイ」のストーリーは「ザ・ボーイズ」VCUで活かす可能性 ─ 「僕も落ち込んでます」とショーランナー

ジェン・ブイ
© Amazon MGM Studios

Prime Videoの人気シリーズ「ザ・ボーイズ」のスピンオフ「ジェン・ブイ」は、シーズン2をもって終了となった。実現しなかったシーズン3には、すでに構想されていた物語があったという。だが、そのアイデアは完全に失われたわけではないのかもしれない。

「ザ・ボーイズ」ユニバースの中心人物であるエリック・クリプキが米Entertainment Weeklyに語ったところによると、「ジェン・ブイ」シーズン3のために考えられていた構想を、今後の“ヴォート・シネマティック・ユニバース(VCU)”作品に何らかの形で活かす可能性が模索されているという。

「ジェン・ブイ」は、スーパーヒーローを養成するゴドルキン大学を舞台とする青春スーパーヒーロードラマ。2023年にシーズン1が登場し、2025年にシーズン2が配信されたが、シーズン3は制作されないことが報じられた。シーズン2は、撮影開始直前にメインキャストのチャンス・パードモが亡くなるという悲劇を経て、脚本の書き直しを行ったうえで完成していた。

終了決定後、クリプキのもとにはSNSを通じて不満の声も多く寄せられていたようだ。しかしクリプキは、まず「はっきりさせておきたい」として、打ち切りは自身の判断ではないと説明している。

「僕が番組を打ち切ったわけではありません。第一に、僕にはそんな権限はありません。第二に、僕は地球上の誰よりもと言っていいくらい、このドラマを続けようと戦っていました。だから、みんなと同じくらい落ち込んでいます。」

終了の判断は、クリプキではなくAmazon側によるものだったということだ。クリプキは「こうしたことは、自分の職権を超えたビジネス上の判断に基づいている」とし、視聴者数と制作費のバランスが最終的な決め手になったと説明している。

一方で、クリプキは「ジェン・ブイ」のキャラクターたちの物語を、今後も何らかの形で続けていく道を探っている。以前からクリプキは、シーズン3の構想について「すごく気に入っている」と語っていた。今回、その具体的な内容を問われると、「まだ実現する方法を探っているところなので、残念ながら話せません」と詳細は伏せている。

ただし、ひとつだけ示唆したのは主人公マリー・モローの物語だ。「マリーは強い。でも、それが彼女の物語の終わりではない。彼女はその力をどう制御するかを学ばなければならない」というアイデアがあったという。

「ジェン・ブイ」シーズン2では、マリーとホームランダーが、神のような能力者を生み出すプロジェクト・オデッサの生存者であることが明かされた。シーズン3が実現していれば、マリーの能力とその制御、そして彼女が自分の力をどう受け止めるのかが、さらに掘り下げられていたのかもしれない。

クリプキによると、チームは現在、「ヴォート・ライジング(原題)」の展開に集中している段階だという。同作は、1950年代を舞台にヴォート社の起源を描く新スピンオフで、ソルジャー・ボーイ役のジェンセン・アクレス、クララ・ヴォート/ストームフロント役のアヤ・キャッシュが出演。2027年にPrime Videoで配信予定とされている。

そのうえでクリプキは、Amazon側が「この世界で語れる別の物語」に関心を示しているとも明かした。

「まだかなり初期段階です。『ヴォート・ライジング』を世に送り出すことに集中していますから。ただ、Amazonは関心を示してくれていて、この世界で語れる別の物語についてもっと聞きたいと言ってくれています。だから、内部ではいくつかのアイデアをブレインストーミングしているところです。どれが前に進むかはこれからですが、そのどれにも、少なくとも一部の『ジェン・ブイ』組を取り込める可能性があります。それは意図的にそうしています。」

つまり、「ジェン・ブイ」というシリーズそのものは終了しても、マリーやジョーダン、ケイト、エマ、サムたちの物語が完全に閉じられたわけではない。すでにマリーとジョーダンは、「ザ・ボーイズ」シーズン5の後半エピソードに登場することがわかっている。さらにその先のVCU作品にも、彼らが合流する余地は残されているようだ。

「ジェン・ブイ」をめぐっては、クリプキとエヴァン・ゴールドバーグが終了発表時、「ゴドルキンでのパーティーをもう1シーズン続けられたら良いのですが」としながらも、キャラクターたちの物語は「ザ・ボーイズ」シーズン5や今後のVCU作品で続いていくと説明。「また彼らに会えますよ」とファンに呼びかけていた。主演のジャズ・シンクレアも、Instagramストーリーを通じてファンへの感謝を表明している

打ち切りは残念な決定だが、クリプキの言葉を聞く限り、「ジェン・ブイ」の物語はまだ完全には終わっていない。実現しなかったシーズン3の構想が、どの作品で、どのキャラクターを通じて受け継がれるのか。ゴドルキンの若きスーパーヒーローたちが再び姿を見せる日を待ちたい。

Source:Entertainment Weekly

Writer

アバター画像
Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly