『聖なる犯罪者』 ヤン・コマサ監督新作『HEEL/ヒール』11月公開決定 ─ 『アドレセンス』スティーヴン・グレアムが青年を再教育、異色の監禁スリラー

『聖なる犯罪者』(2019)のヤン・コマサ監督による新作映画『HEEL/ヒール』が、2026年11月27日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開されることが決定した。あわせて、ティザービジュアルが公開されている。2025年トロント国際映画祭でワールドプレミアを迎えた異色の心理スリラーだ。
主人公は、ドラッグ、パーティー、暴力に明け暮れる19歳の青年トミー。ある夜、仲間たちと別れた直後に何者かに誘拐され、人里離れた一軒家の地下室で目を覚ます。首には犬のような首輪が嵌められ、鎖でつながれていた。
その家で暮らしているのは、物腰の柔らかな父クリス、心に深い傷を抱える母キャスリン、そして幼い息子ジョナサン。謎めいた夫婦は、罰と褒美を使い分けながら、トミーを“いい子”に更生させようとする。異様な「再教育」が進むにつれ、やがて誘拐犯と被害者という境界すら曖昧になり、歪んだ共同生活は奇妙な“家族”の形を帯びていく。

一家の父クリス役を演じるのは、Netflixドラマ「アドレセンス」などで知られるスティーヴン・グレアム。母キャスリン役には『To Leslie トゥ・レスリー』(2022)のアンドレア・ライズボロー、トミー役には『1917 命をかけた伝令』(2019)のアンソン・ブーン、息子ジョナサン役にはキット・ラクセンが名を連ねる。
監督を務めるのは、『聖なる犯罪者』で第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたポーランドの映画監督ヤン・コマサ。プロデューサーには、『EO イーオー』(2022)などで知られるポーランド映画界の巨匠イエジー・スコリモフスキと、長年にわたって『ラストエンペラー』(1987)や『戦場のメリークリスマス』(1983)など数多くの作品を送り出したジェレミー・トーマスが名を連ねた。
タイトルの「HEEL」には、「悪党」「卑劣な人」といった意味のほか、犬の服従訓練で飼い主のそばについて歩くよう命じる号令としての意味もあるという。“悪党”である青年が犬のように躾けられていくという、本作の物語を象徴するダブルミーニングだ。
『時計じかけのオレンジ』(1971)を彷彿とさせる異様な再教育を通じて、人は変われるのか、愛と支配はどこで分かれるのかを問いかける本作。善悪や“正しさ”の境界を揺さぶる、危険な家族の寓話となりそうだ。

映画『HEEL/ヒール』は2026年11月27日、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
▼ スリラーの記事

デンゼル・ワシントン、『ミッション:インポッシブル』監督のスリラー映画に主演決定 ─ 2027年10月US公開へ 重鎮タッグ 
あなたは誰?DC『クレイフェイス』が日本の芸術家に突き付けた問い ─ 伝統の藍と泥で描き出すアート、怪人の悲しき内面【独自取材】 PRアート制作に立ち会いました 
トム・ホランド、ソニー新作スリラー映画『Penthouse』主演へ ─ 『アイアンマン3』脚本家が手がける ソニーとのタッグ続く! 
『クレイフェイス』日本版ポスターが世界公式ビジュアルに異例採用、日本語キャッチコピーもそのまま ─ ジェームズ・ガンも絶賛、4DXなど特別上映も決定 すごい! 
『クレイフェイス』海外最速レビューで絶賛 ─ 「『ジョーカー』と『サブスタンス』がゴッサムで出会った」「独創的なボディホラー」「DC知識不要」 DCの新たな可能性
























