Menu
(0)

Search

ジェイソン・ステイサム本人も失望?新作『Mutiny』誤配信で興行不振 ─ 関係者も遺憾の意、「誠意ある対応」求められる

https://www.youtube.com/watch?v=FKSdXH89jbo

ジェイソン・ステイサム主演の新作アクション映画『Mutiny(原題)』が北米にて振るわない興行成績でスタートした。米劇場公開直前にPrime Videoで本編が誤配信された影響をめぐって議論が続いている。海外配給権を購入した映画バイヤーの多くは、Amazonが何らかの補償、「誠意ある対応」を申し出ることを望んでいるという。米Deadlineが伝えた。

『Mutiny』は2026年8月21日の米劇場公開を控えた同月19日、米国版Prime Videoで全1時間35分の本編を視聴できる状態になっていた。作品はほどなく削除されたものの、その後は複数地域で海賊版が確認され、海外バイヤーから「数百万ドル規模の問題」と怒りの声が上がっていた

製作費約5,000万ドルの本作は、北米オープニング週末に770万ドルを記録して6位発進。英国でも初動は約50万ドルにとどまった。Deadlineは複数市場のバイヤーの声として、事前に見込んでいた数字に届いていないと伝えている。

北米初動をステイサムの近年の主演アクションと比べると、『ビーキーパー』(2024)の1,660万ドル、『ワーキングマン』(2025)の1,550万ドルに対し、『Mutiny』はおよそ半分。ただし公開館数や競合作品などの条件は異なるため、この差を誤配信だけで説明することはできない。

実際、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』や『オデュッセイア』の強い興行が続いていたことなど、複数の要因も挙げられる。あるバイヤーも、漏洩による損失額について「科学的に証明されたものではありません」と認めた上で、次のように語った。

「それでも、リークによる損失がゼロだったはずはありません。各地域で数百ドルなのか、数百万ドルなのかを知るのは困難ですが、世界中で違法に視聴されていることは明らかです。」

海賊版をめぐっては、著作権侵害の動向を追うTorrentFreakが、公開情報に基づく推計で『Mutiny』を8月24日までの週に最も多く共有された映画としている。本作に近い関係者は、一般的な劇場での盗撮映像とは異なり、完全に音響調整された4K版が流出することは極めて異例だと説明。ライオンズゲートは複数サイトに削除を働きかけているという。

一方、損害額を正確に算出するのは難しく、現時点で訴訟に踏み切ろうとする動きも乏しい。契約関係上、海外バイヤーがプロデューサーを訴え、さらにプロデューサー側がAmazonを訴えるという複雑な手順になる可能性があるという。各社は日常的に取引する関係でもあり、意図的ではないミスを法廷に持ち込むことには消極的だという。

ライオンズゲートは今後の対応についてAmazonと協議を進め、影響を引き続き精査している模様。ステイサム自身も、漏洩とその潜在的な影響に落胆していると伝えられた。AmazonはDeadlineの取材にコメントしていない。

興行への実際の影響は、今後明らかになるプレミアムVODの売上も含めて判断されることになる。もっとも、現時点で確認できるのは海賊版の広範な流通と興行不振が同時に生じたという事実までであり、両者の因果関係や具体的な損害額が確定したわけではない。

なお、Box Office Mojoによると、8月30日時点の興行収入は北米約1,323万ドル、世界累計約1,983万ドル。北米では公開2週目の週末ランキングを9位で終えた。

『Mutiny』は、殺害された雇い主の犯人に仕立て上げられた元特殊部隊員コール・リードが、巨大貨物船を舞台に国際的陰謀へ立ち向かうアクション・スリラー。『ロスト・フライト』(2023)のジャン=フランソワ・リシェが監督を務め、アナベル・ウォーリス、ローランド・ムーラー、ジェイソン・ウォン、エイドリアン・レスターらが共演した。

『Mutiny(原題)』は、松竹のラインナップにて2027年日本公開予定。

Source:Deadline, TorrentFreak, Box Office Mojo, 松竹

Writer

アバター画像
有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly