第94回アカデミー賞、ファン投票部門は『アーミー・オブ・ザ・デッド』が受賞 ─ 『スパイダーマン』は4位に
ザック・スナイダー監督による映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021)が、第94回アカデミー賞にて新設されたファン投票による新部門「2021年のお気に入り映画賞(Favorite 2021 Film)」を受賞したことがわかった。
「2021年のお気に入り映画賞」は通常のカテゴリーとは投票方法・プロセスが異なり、いわばファン投票によって受賞作が決定する形で新設された。2022年3月2日に発表された上位10作には、『アーミー・オブ・ザ・デッド』のほかに『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』や『DUNE/デューン 砂の惑星』、『マリグナント 狂暴な悪夢』、『SING/シング:ネクストステージ』といった作品がノミネートされていた。
米Varietyによれば、『アーミー・オブ・ザ・デッド』に次ぐ2位につけたのがカミラ・カベロ主演の『シンデレラ』。3位にジョニー・デップ主演の『MINAMATA-ミナマタ-』、4位に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、5位に『tick, tick…BOOM! チック、チック…ブーン!』がランクインした。
なかでも本命と思われていたのが、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だろう。2021年最大の興行収入を叩き出したことや、3人のスパイダーマンをスクリーンで競演させるというシリーズ史上初の試みを実現させたことなどもあり、有力視されていたことは間違いない。また予想外の選出としては『シンデレラ』や『MINAMATA-ミナマタ-』が挙げられるだろうが、これには主演をそれぞれ務めたカミラ・カベロとジョニー・デップの熱狂的なファンコミュニティが関係しているのではないかとも伝えられていた。
ちなみに、同じくファン投票によって選出されるアカデミー賞の新設カテゴリー「ベストシーン(Oscars Cheer Moment)」部門では、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が受賞。『アーミー・オブ・ザ・デッド』とあわせて、ザック・スナイダー監督作品がダブル受賞を果たした形だ。
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』独占配信中。
▼アカデミー賞 の記事
『オッペンハイマー』ノーラン監督、「若者は核兵器に関心がない」と10代の息子に言われ ─ オスカー受賞後インタビューで語る 「絶望がアンサーとは考えない」 アカデミー賞作品賞の発表方法、アル・パチーノが「私の決断ではない」声明を発表 ─ 演出側も認める 式が長引いてしまうことを懸念 第96回アカデミー賞、なぜプレゼンターが5名に増えたのか? 「ファブ・ファイブ」形式 スコセッシがアカデミー賞で「I’m Just Ken」ライブを鑑賞する姿が可愛いと話題に たのしそう アカデミー賞授賞式、ジョン・シナ全裸の舞台裏 ─ 演出陣もヒヤヒヤ、「彼がカードを落としてしまったらどうするんだ?」 「苦情の可能性もありました」
Source: Variety