エドガー・ライト監督『スコット・ピルグリム 』アニメ化決定 ─ クリス・エヴァンス、ブリー・ラーソンら豪華声優陣が発表

『ベイビー・ドライバー』（2017）エドガー・ライト監督のコメディ映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』（2010）を基にした全く新しいアニメシリーズが、Netflixにて「SCOTT PILGRIM（仮題）」として制作されることが明らかになった。あわせて、彼らの再集結を告げる特別映像が公開されている。

2010年に公開されスマッシュヒットを飛ばした『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』は、22 歳のアマチュアバンドマンのスコット・ピルグリム（マイケル・セラ）が、夢で見た女性ラモーナ（メアリー・エリザベス・ウィンステッド）に一目惚れしてしまい、彼女のハートを射止めるため、恋の邪魔をする元カレ7人との戦いに挑む物語。日本のテレビゲームのような効果音やグラフィックに、アメコミの様な吹き出しを組み合わせるなど、監督の遊び心が存分に散りばめられた作品である。多くのファンの間で今もカルト的な人気を誇っており、ライト監督の代表作のひとつとして知られている作品だ。

「SCOTT PILGRIM」では、オリジナル映画版の監督であるライトが製作総指揮、アニメスタジオは「DEVILMAN crybaby」（2018 – ）『犬王』（2022）を手がけていることで知られる、サイエンスSARU が務める。

キャストには、『JUNO／ジュノ』（2008）マイケル・セラ、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』（2020）メアリー・エリザベス・ウィンステッド、『エンド・オブ・ハイスクール』（2018）サティヤ・バーバー、『ホーム・アローン』シリーズのキーラン・カルキン、『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンス、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリック、『キャプテン・マーベル』（2019）ブリー・ラーソンらが、それぞれ演じたキャラクターの声優を再び務めることが決定した。

ライト監督が自ら製作総指揮を務める本作には、キャラクターの声優として、演じていた映画キャストたちが参加することが決定。公開されている特別映像では、映画のオープニングにオマージュを捧げた形でキャストたちの再集結が告げられ、ファンの心をくすぐる映像となっている。監督は本作製作について、次のようにコメントしている。

「私が自分のキャリアで成し遂げた最も誇らしく楽しかったことのひとつは、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』で最高のキャストを集め、彼らとともに制作に挑んでいることです。2010年の映画公開以来、何度か顔をあわせる機会はありましたが、今まで全員が再集結する機会がありませんでした。原作ブライアン・リー・オマリーと脚本のベンデヴィッド・グラヴィンスキーが、『スコット・ピルグリム』のアニメシリーズを作り上げました！このアニメはユニバースを拡げるだけではない、とにかく見てほしいです。この壮大な新しい冒険のためにオリジナルキャスト全員を説得し、キャラクターの声を務めてもらうことができたことを、とても嬉しく思っています。楽しみにお待ちください。」

映画の原作となったグラフィックノベル「スコット・ピルグリム」シリーズの著者ブライアン・リー・オマリーとベンデヴィッド・グラヴィンスキーも製作総指揮、脚本、ショーランナーとして本作に携わる。オマリーは「再び以前の仲間が団結しています！豪華キャストが、エドガー・ライトの呼びかけでひとり残らず集結しました。さらに、サイエンス SARUが驚異的なアニメーションで率いてくれるのですから、この冒険のためにこれ以上の良いチームないでしょう」と、声優として共に製作に臨む映画キャストたちや、アニー賞にノミネートされた『犬王』をはじめとする日本の伝統と最先端の演出を融合させた作品を生み出し、国際的に注目を集めるアニメスタジオサイエンス SARU とのタッグで、本作がファンの想像を超えるアニメシリーズとして誕生することを確信している様子。

物語の全貌はまだ明かされていないが『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』を誰よりも知り尽くした製作陣とキャストが贈る、新たな形の「SCOTT PILGRIM（仮題）」が、再び観る者の心を震わせる作品になることは間違いないだろう。

「SCOTT PILGRIM（仮題）」はNetflixで独占配信予定。