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ミラ・ジョヴォヴィッチ版は観てない『バイオハザード』監督のパラドックス「ゲームファンに難癖つけられ、わかってないなと」「でも、それこそ僕が旧作映画にやっていたことだ」

バイオハザード

新作映画『バイオハザード』のザック・クレッガー監督は、本作への一部ファンの批判に当初「彼らはわかっていない」と苛立ちを覚えていたという。しかし、あるとき気づいた。過去の映画版を観ようとしなかった自分自身も、まったく同じ態度を取っていたのだ。

クレッガーが2026年9月1日(現地時間)、『バイオハザード』本編30分の先行上映後に行われたReddit公開AMAで語った。フランチャイズを新たに再構築するうえで何を目標としたのかと尋ねられると、「ずっと観に行きたいと願っていたような『バイオハザード』映画を作りたかっただけ」と明確に答えた。「良くも悪くも、それがこれ」。

クレッガーは筋金入りのゲーム版ファンだが、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写シリーズをはじめ、これまで製作された『バイオハザード』映画を観ていないことを以前から公言している。2025年にも、「映画版は観ていません。それは僕が大切にしてきたものではない」と語り、対してゲームについては「自分の大好きな遊び場」だと説明していた。

今回のAMAでは、その姿勢を思わぬ角度から振り返った。ゲーム版とは異なる主人公ブライアンを据え、レオン・S・ケネディやジル・バレンタインらおなじみのキャラクターを中心に描かない新作には、発表当初から一部ファンの反発もあった。クレッガー自身、そうした声を目にしていたという。

「面白いことに、これまでの『バイオハザード』の映画は観ていない。なぜかというと、ここにはパラドックスがあってね。ゲームを愛する人たちがこの映画のあれこれに難癖をつけているのを見て、少しいら立っていた。守りに入って、『彼らはわかっていない』と。」

しかし、そこでクレッガーは、自分も過去の映画版に対して同じ判断を下していたことに気づいた。

「でもそこで気づかなくてはいけないのは、それこそ僕がこれまでの映画に対してやっていたことだということ。『あれは僕のバイオハザードには見えない』という態度だった。だから面白いよね。」

バイオハザード:ザ・ファイナル
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つまり、ゲームを愛するからこそ「自分が知っている『バイオハザード』とは違う」と感じ、映画版から距離を置いたクレッガーと、新作に同じ違和感を抱く一部のゲームファンは、立場こそ違えど根本では同じだったというわけだ。

実際、新作はゲームの特定作品をそのまま映画化するものではない。主人公はオースティン・エイブラムス演じる医療品配達員ブライアン。クレッガーは、レオンやジルら既存キャラクターを無理に登場させるよりも、自己完結した物語を優先する方針を明かしている。

この判断についても、クレッガーは同じAMAで踏み込んでいる。ゲームの物語をそのまま場面ごと、キャラクターごとに再現すれば、どこかでファンの期待に届かなくなるとして、「もしゲームのどれか一作の物語をそのままなぞってスクリーンに映したら、僕は失敗すると思う」と説明。代わりに重視したのは、サバイバルホラーとしての感覚やゲームプレイそのものを映画で再現することだった。

だからといって、ファンの期待を無視しているわけではない。クレッガーは今回、最終的に自分にできることは「自分が観たいと思うものを作ることだけ」だとしつつ、その直後には率直な願いも口にしている。

「僕にできるのは、自分が観たいと思うものを作ることだけ。それがこれだ。」

そしてAMAの締めくくりでは、「全員に満足してほしいだけ」と語った。

原作ファンであるからこそ、自分なりの理想像を持っている。同時に、別のファンにもそれぞれの「バイオハザード」があることを理解する。既存作品をそのまま再現せず、新たな主人公と物語を選んだクレッガーにとって、この矛盾を抱えたまま作ること自体が、人気フランチャイズを再構築する難しさだったようだ。

『バイオハザード』は2026年10月9日(金)全国の映画館で公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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