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『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』にデアデビル/マット・マードック登場の案あった ─ 偽スパイダーマンに商標登録されるピーターを弁護士として助ける物語

スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
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映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の脚本開発段階で、デアデビルことマット・マードックが登場する別バージョンの物語が存在していたことがわかった。共同脚本家のクリス・マッケナが、米The Bulwarkのポッドキャスト番組で明かした。

現在の『ブランド・ニュー・デイ』とは大きく異なるその案では、ピーター・パーカーはニューヨークと過去の生活に嫌気が差し、街を離れて東南アジアへ。現地で犯罪組織を倒しながらヒーロー活動を続け、川に浮かべたボートで暮らしていたという。

ところがある日、ニューヨークで別の“スパイダーマン”が人気を集めている映像を目にする。偽物の存在を知ったピーターは、正体を確かめるためニューヨークへ戻ることになる。

しかも、この偽スパイダーマンはピーターのスーツやガジェットを使用していただけではない。ピーターが一度も考えなかった「スパイダーマン」のブランドを先回りして商標登録し、本物であるピーター側に使用停止を求める通知を送りつけてくるという、なんとも厄介な相手だった。

「それでピーターは、マット・マードックを弁護士として雇って争うことになるんです。偽物のほうから使用停止を求められて、『スパイダーマンのふりをするな』と言われるからです。」

マットとピーターの組み合わせとしては、非常に筋の通った再登場でもある。チャーリー・コックス演じるマットは前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)で、ミステリオ殺害の疑惑に巻き込まれたピーターの弁護士として登場。もしこの初期案が採用されていれば、『ブランド・ニュー・デイ』でも再び“デアデビル”ではなく、まずは弁護士マット・マードックとしてピーターを救う役目を担うことになっていたわけだ。さらにマットは、かつてブルズアイ/ベンジャミン・ポインデクスターに偽デアデビルとして暗躍された経験もある。自らのヒーローペルソナが他人に悪用される気苦労の理解者にもなったことだろう。

公開前には、ジョン・バーンサル演じるパニッシャーの参戦が決定したことでデアデビル登場への期待も寄せられていたが、完成版にマット本人は登場しなかった。しかし興味深いことに、本作の小道具として制作されたピーターの財布には「ネルソン・マードック・ペイジ法律事務所」のマットの名刺が入れられていた。これはグラフィック担当者が「『ノー・ウェイ・ホーム』の際にマットが渡したのではないか」と想像して制作したもので、公式設定を意味するものではないが、ピーターとマットのつながりは見えざる小道具レベルで残されていたのだ。

もっとも、マッケナによればこの展開は数多く検討された没案のひとつ。『ブランド・ニュー・デイ』ではMJと再会するピーターが別人を装い、英国人のベン・ライリー(コミックにおけるスカーレット・スパイダーの名)を名乗る案や、ピーターがヴィランたちとルームシェアする案など、さまざまな方向性が試されたという。偽スパイダーマンとマットをめぐる物語についても、マッケナは「かなり楽しいものだった」としながら、最終的には「ただ別の物語だった」と振り返っている。

今回明かされたのはあくまで脚本開発中のストーリー案であり、チャーリー・コックスの出演交渉まで進んでいたかどうかは語られていない。それでも、完成版では実現しなかったスパイダーマンとマット・マードックの再会が、少なくとも脚本上では具体的な形まで構想されていたことになる。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2026年7月31日に日米同時公開され、現在公開中。北米では9月、累計興行収入で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)を抜き、歴代興行収入1位に到達した

Source:The Bulwark

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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