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『X-MEN』ジェームズ・マカヴォイ、MCU参戦の条件語る ─ 好きな映画は『エイリアン』、W杯日本勝利も祝福『東京コミコン2022』

東京コミコン2022 ジェームズ・マカヴォイ

ジェームズ・マカヴォイ版プロフェッサーX、MCU参戦はあり得る?

続いては、お決まりとも言える「マカヴォイ版プロフェッサーXがMCUに合流することはあるか?」という質問。デッドプールやウルヴァリンが合流することになったのだから、プロフェッサーXの再登場を願うファンは会場にも多い。

マカヴォイは「わからない、わからないですよ」と答え、指を擦って「お金次第かな」とジョーク。『X-MEN』シリーズで過ごした10年間は人生最高の日々だったと振り返ったが、「役者として前に進んでいたいので、あまり後ろに戻ることはしたくない。10年前とは違う役者になっていたんです」とやや消極的な姿勢を示した。

東京コミコン2022 ジェームズ・マカヴォイ

もっとも、「素晴らしい脚本があって、参加することに意義があれば、是非とも検討したい」と続けたマカヴォイは、「もしも違う方向に進んだとしても、それは『X-MEN』ファンとして、チャールズファンとして尊重したい。他の誰かが演じたとしても、ファンとして観にいきますよ」とコメント。「マーベルは非常に上手にやるはずです。彼らが『X-MEN』やミュータントをどう扱うか、僕は信頼しています」。

「最近は舞台業がメインですが、映画の方にも間もなく戻るつもりです」と話すマカヴォイは、「日本での映画撮影はどうですか」と聞かれると、「どうかな、やっぱりお金次第かな」と再びジョーク。「脚本が良くて、役者として新しいことができるなら、僕はどこにでも行くし、なんでもやりますよ。学びや、楽しいこと、サプライズを続けたいですから」と役者魂を語った。

ワールドカップへの見解と日本への祝福

ここで、大のサッカーファンだというマカヴォイに、「ワールドカップは気になりますか」との質問。しかしマカヴォイは、W杯を取り巻く政治的な事情で「あまり話せないことがもどかしい」と返答。「W杯の選手や関係者、記者が世界中にいて、本当はW杯がどうなっているかを語りたいのに、国によってそれができないというのは変だ。何かを変えるためには、現地に行って、直接関わって、対話をする必要がある。でも、その対話がダメだというのは、不安だし、良くないことです」と見解。会場からは拍手が起こった。その後、「日本はドイツに勝ったね!おめでとう!あれはすごかったよ!」と会場を鼓舞すると、再び大拍手が巻き起こった。

東京コミコン2022 ジェームズ・マカヴォイ

再び映画の話題に戻り、今後演じてみたい役について聞かれると、「その質問には退屈な答えしかないんだけど、脚本が素晴らしければなんでもやります。脚本を読んでみないと、何もわからない」と、脚本重視の姿勢を改めて語る。「でも、コメディは久しくやっていないから、近いうちにまたやってみたいです」と宣言した。

一緒に仕事をしたいクリエイターはケン・ローチ。「20年間公言し続けているけれど、いまだに連絡がないんです。ケン・ローチさん、もし東京コミコンを見ていたら、連絡待ってます。まだ役者やってますんで」とステージ上からラブコールを贈った。

好きな映画は『エイリアン』

出演作である『IT/イット』シリーズのようなホラー映画への関心については、「もちろん、怖くて楽しくて、ショッキングで、良いキャラクターがいれば、100%やりますよ」と返答。一番好きなジャンルについては「サイエンス・フィクション」と即答。「宇宙とか、エイリアンとか、別の生命とか、そういうのが好きなんです。ファンタジーも大好きだけど、一番好きなのはサイエンス・フィクションかな。金曜の夜に、宇宙船とかが出る新作があれば、絶対観る」とSF愛を語った。

好きな映画を挙げるなら?との質問には、『エイリアン』と即答して会場は拍手喝采。「次は『グーニーズ』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」のトップ3をあげたマカヴォイ。この東京コミコンでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク役クリストファー・ロイドと共にしたが、「素晴らしく名誉でした」と感慨深げだった。

東京コミコン2022 ジェームズ・マカヴォイ

最後に超満員の観客全員で、プロフェッサーXのように額に指を当てて「マカヴォイに愛情のテレパシーを送る」というユーモラスな時間に。マカヴォイも「感じる、感じるよ!」「(会場の1人を指差して)おい、そんな念は送るな。子どもが見てるんだぞ」とノリノリだ。最後に、「みなさん温かく迎えてくれて本当にありがとう!」とメッセージを残し、颯爽とステージを去った。

多くのファンが駆けつけたメインステージ観客はマカヴォイに釘付け。まるでマカヴォイの姿を眼球に焼き付け、その声ひとつひとつをじっくり噛みしめるように聞き入る多くのファンの姿が印象的だった。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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