Menu
(0)

Search

【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話、あのマーベル映画とのカメオ被りは偶然だった

ザ・ボーイズ シーズン3
©Amazon Studios

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話『ペイバック』のネタバレが含まれています。

ザ・ボーイズ
©Amazon Studios

「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話『ペイバック』では、ヴォート社イチオシのヒーローチーム「セブン」の新作映画『セブンの夜明け(Dawn of the Seven)』のワールドプレミアが開催。上映会では、倒壊した街でストームフロントとホームランダー率いるセブン一同が対峙する劇中シーンが映し出される。ビリビリとパワーが放出されるストームフロントの手にクローズアップしていたカメラが上方移動すると、そこには見覚えのないストームフロントの姿があった。

前シーズンで悪事が公にさらされたストームフロントは四肢を失う重傷を負い、世間からも干されていたため、『セブンの夜明け』がいくらストームフロントとの決戦を描く映画だとしても、さすがに本人を出演させることはヴォート社もできない。そこでストームフロント── 厳密には演じたアヤ・キャッシュ ── の代役に起用されたのが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)や『ワイルド・スピード』シリーズなどで知られるシャーリーズ・セロンだった。

セロンといえば、2022年5月に公開されたばかりのマーベル映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でもカメオ出演したことで話題を呼んでいた(詳しくはこちら)。演じた役も同じスーパーヒーローで、まさしく偶然に偶然が重なった状況だ。とはいえ、マーベルやDCのパロディ作品としても知られる「ザ・ボーイズ」のことだから、製作側は狙ったのでは?とも思いたくなるが、ショーランナーのエリック・クリプキによると、本当に偶然だったらしい。

「私たちの作品で扱われるほとんどのカメオは、(プロデューサーの)セス・ローゲンの電話に折り返しを入れた人達の中から厳しいテストを経て決まっているんです。彼女はセスと『ロング・ショット』を作ったばかりですが、生涯続くような輝かしいキャリアを持つ彼女が、私たちを助けてくれたんです。罪悪感も若干ありましたよ。だって、彼(セス)も“ちょっとした頼みを聞いてくれないかな?カメオ的な感じでカメラにひょいっと出てくれないかな?”みたいな感じでお願いしたでしょうから。」

“折り返しを入れた人達の中から厳しいテストを経て”というのはジョークだろうが、セロンのカメオ実現に貢献したのは、2019年公開のロマコメ映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』でW主演を務めていたセス・ローゲンだったらしい。「『ドクター・ストレンジ』で同じことが起きていたとは知りませんでした」と語るクリプキが、この“偶然”を知ったのは、劇場でのことだった。子どもたちと『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を観に行ったというクリプキは、「カメオシーンになった時は、“よし!マーベルとの線引きができるなら何でも最高だ”って思いました」と当時の興奮を振り返った。

またクリプキは、撮影現場でのセロンについて「彼女はすごく気が良くて、面白い方でした」と回顧。出演シーンがわずかとはいえ、プロフェッショナルな姿勢を崩さなかったというセロンの姿を見たクリプキは色んな感情を抱いたようだ。「彼女の仕事を間近で見ると、みんなが一回は言ったことがあるようなバカバカしいセリフへのコミットレベルがね、すごくて。身も心も打ち込んでいる彼女が面白くて、魅力的でした。彼女に出てもらえてほんとラッキーでした」。

「ザ・ボーイズ」シーズン3は毎週金曜日に1話ずつ配信。最終話2022年7月8日(金)配信。

あわせて読みたい

Source: Variety

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。