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『オデュッセイア』ハミルトン腕時計が発売 ─ 武器や鎧をデザイン反映、重要アイテムのレプリカも付属の世界2112本限定

クリストファー・ノーラン監督最新作『オデュッセイア』と、スイスの時計ブランド「ハミルトン」のコラボレーションが実現した。劇中のオデュッセウスの兜や剣から着想を得た限定腕時計「カーキ フィールド オート オデュッセイア リミテッドエディション」が、映画の日本公開と同日の2026年9月11日に発売される。世界2,112本限定、税込209,000円。

『インターステラー』(2014)、『TENET テネット』(2020)、『オッペンハイマー』(2023)でもノーランとタッグを組んできたハミルトンだが、今回のコラボレーションは少々変わっている。なにしろ、ホメロスの叙事詩を原作とする『オデュッセイア』の舞台は青銅器時代。機械式腕時計など存在しない時代であるため、この時計そのものがスクリーンに登場することはない。代わりにノーラン監督とハミルトンは、映画に登場する武具やシンボルを現代の腕時計へと落とし込むアプローチを採った。

ベースとなったのは、ハミルトンを代表するフィールドウォッチ「カーキ フィールド オート」。42mmのケースには、映画の時代背景とも結びつくブロンズを採用した。最大のモチーフとなったのは、マット・デイモン演じる主人公オデュッセウスが身につける兜と剣だ。

サテン仕上げのブラックダイヤルには、オデュッセウスの兜の質感を思わせるブロンズのパターンを配置。12時位置のインデックスは剣の鞘に打たれたリベットをイメージし、時針と分針そのものもブロンズカラーの“剣型”となっている。ケースバックはチタニウム製で、そこにはオデュッセウスの兜とともにクリストファー・ノーラン監督のサインが刻まれた。ブラウンのグレインレザーストラップにも中央にステッチが入り、古代の武具を思わせる意匠が時計全体を貫いている。

映画ファンの目を引きそうなのが付属品だ。本モデルには、劇中でアン・ハサウェイ演じるペネロペがオデュッセウスに贈り、彼がお守りとして身につける「女神アテナのピン」のレプリカが同梱される。実際にブローチとして着用できる仕様で、ブラック&ブロンズの専用パッケージには時計、ピン、ノーランのサイン入り記念プレートが収められる。映画に登場しない時計と、映画世界からそのまま持ち出してきたような小道具をひとつのセットにするという仕掛けだ。

限定数の「2,112」にも『オデュッセイア』らしい意味が込められている。ハミルトンによれば、着想源は物語の中で繰り返し現れる「12」という数字。ホメロスによる叙事詩が約12,000行に及ぶこと、オデュッセウスが12隻の船を率いてトロイアへ向かったこと、そして物語終盤では12本の斧を用いた試練に挑むことなどを踏まえた数字だという。

腕時計としての仕様も本格的だ。ムーブメントは自動巻きのH-10で、標準持続時間は80時間。Nivachron製ヒゲゼンマイを採用し、剣型の針にはスーパールミノバ グレードX1を備える。サファイアクリスタルには両面反射防止加工が施され、防水性能は10気圧(100m)。ケース径42mm、厚さ10.9mm、ラグ幅22mmとなる。

『インターステラー』『TENET』でもノーラン作品を支えたハミルトン

ノーラン作品とハミルトンの関係は、単なる商品タイアップにとどまらない。『インターステラー』では、ジェシカ・チャステイン演じるマーフが身につけ、物語そのものにも重要な役割を果たす腕時計を映画のために制作。当初は撮影用の時計だったが、ファンからの要望を受け、のちに「カーキ フィールド マーフ」として商品化された。

『TENET テネット』ではさらに踏み込み、ハミルトンのデザイナーとエンジニアが映画のプロダクションデザインチームと約18か月にわたって開発。市販モデルには存在しない機能を備えた撮影用時計を数十本製作し、撮影現場には時計職人も参加した。その後、劇中時計のベースとなった「カーキ ネイビー BeLOWZERO」をもとに、作品の“逆行”というテーマにちなんだ888本限定のスペシャルエディションも生まれている。『オッペンハイマー』では一転して、作品の年代にふさわしいヴィンテージのハミルトン時計を調達するという方法が取られた。

つまりハミルトンとノーランは、作品ごとに時計との付き合い方そのものを変えてきたことになる。時間が物語の核心となる『インターステラー』では時計をドラマの装置とし、『TENET テネット』では映画独自の機能を持つプロップを開発、『オッペンハイマー』では史実の時代を再現するための小道具として活用。そして腕時計の存在し得ない『オデュッセイア』では、ついにスクリーンの外側に時計を作ったというわけだ。

『オデュッセイア』は、トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスが、家族の待つ故郷を目指して10年にわたる帰還の旅に挑む物語。マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンらが出演し、ノーラン作品として初めて全編をIMAXフィルムカメラで撮影した。日本では2026年9月11日公開。

「カーキ フィールド オート オデュッセイア リミテッドエディション」は2026年9月11日発売予定。世界限定2,112本、税込価格209,000円。

▼ 『オデュッセイア』の記事

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    THE RIVER編集部THE RIVER

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