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【ネタバレ】「THE LAST OF US」第9話のキリン、CGではなく本物のキリンだった

THE LAST OF US
Photograph by Liane Hentscher/HBO

この記事には、「THE LAST OF US」第9話『光を探せ』のネタバレが含まれています。

THE LAST OF US
Photograph by Liane Hentscher/HBO

シーズン1のフィナーレとなる第9話。ファイアフライの待つ病院に向かうジョエル&エリーは、途中で入ったビルの上階でキリンと出会う。それまで浮かない表情のエリーだったが、キリンを見た瞬間に笑顔がこぼれ、バルコニー越しで嬉しそうにエサをやる。その姿に安心したジョエルは、父親のような優しいまなざしで見つめるのであった。

パイーノによると、このシーンは合成用セットでの撮影と実際の風景、キリンを撮るための動物園でのロケ撮影を組み合わせて作られたもの。緑豊かな美しい背景のもと、エリーと触れ合いながら優雅に食事するキリンには、カルガリー動物園で飼育されている“ナボ”という名のキリンが起用された。

キリンの食事を撮影するためには、まず「小規模な撮影チームがいる中で、キリンが見知らぬ人からエサを与えられることに慣れるかどうかを確認する必要があった」とのこと。撮影セットには「バルコニーがついた屋内の囲いと、飼育員が世話をする屋外の囲い」があり、キリンが快適に過ごせるよう飼育員やトレーナーが配慮する中で、パイーノのチームは1ヶ月半かけて囲いの周りに合成用のグリーンスクリーンを設置したという。

「トレーナーたちは、キリンが見知らぬ人の手からエサを食べられるよう訓練してくれました。なので、エリーとジョエルが囲いの方に歩いてくると、キリンは枝についたエサを食べているんです。」

実際にキリンにエサをあげたラムジーは、HBO Maxのドキュメンタリーにて「キリンは本当に大きかった」と述べ、「あれほど巨大な動物の近くにいられたことは、とてもスピリチュアルな経験でした」と撮影を振り返った。

同エピソードのロケーション・マネージャーであるマット・パーマーは、「キリンのナボと一緒に撮影することは、間違いなく私のお気に入りの経験のひとつになるでしょう」と述べ、「キリンはVFXでも作ることができますが、(本物と)同じではありません」と補足した。本物のキリンを使ったからこそ、ジョエルとエリーに活力が宿る瞬間が、リアルかつ美しく演出されたのかもしれない。

HBOオリジナル「THE LAST OF US」は、U-NEXTにて独占配信中。

Source: Variety, Total Film

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。