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【ネタバレ】『ザ・スーサイド・スクワッド』最初は死ぬ設定だったのに生き残った悪党がいた ─ 殺せなかった意外な理由とは?

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
(c)2021 WBEI TM&(c)DC

この記事には、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のネタバレが含まれています。

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
© 2021 WBEI TM & © DC

本作では、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインやイドリス・エルバ演じるブラッドスポートら総勢14名の悪党たちに、命をかけた極秘ミッションが告げられた。序盤では舞台のコルト・マルテーゼ島での戦いが繰り広げられたが、本編が始まって20分も経たないうちに、あっさりと悪党のひとりが殺され、その後もバタバタと1人ずつ脱落していった。

最終目的のヴィラン、スターロを倒し終わった後に生き残ったのは、ハーレイ・クインとブラッドスポート、ラットキャッチャー2、キング・シャークの4名。本編終了後のクレジットシーンでウィーゼルとピースメーカーが生き残っていたことも判明するが、これは例外だろう。つまり、ウィーゼルとピースメーカーを除いた4名のなかに製作の初期段階では死ぬ予定だったキャラクターがいたということだが、米Varietyではガン監督自らが、設定の変更に至った経緯を明かしている。

変更があったんです。僕が提案したオリジナルのエンディングでは、あるメインキャラクターが死ぬ予定で、あるメインキャラクターが死なない予定だったんです。死ぬ予定だった方は、ラットキャッチャー2です。彼女はほんとに愛しくて、(殺すのが)ダークすぎると感じたんです。

どうやら「愛しい」というのが殺せなかった理由であるようだが、一方で当初死ぬ予定ではなかったのはデヴィッド・ダストマルチャンが演じたポルカドットマンだという。ポルカドットマンもスターロとの戦いまで生き残っていたキャラクターだった。ラットキャッチャー2からポルカドットマンに死亡キャラを入れ替えた理由について「別に彼が好きじゃなかったわけではありませんよ」と監督。「もちろん大好きです。ただ、(ラットキャッチャー2を)殺せなかっただけなんです。だから僕も折れました」とやむを得ない状況だったことを明かした。

劇中での展開を踏まえると、ポルカドットマンに対してはいたたまれない気持ちになる。任務に招集された時は死を望んでいた彼は、戦場に赴くと自分の運命と向き合うようになり、終盤の戦いでは「僕はスーパーヒーローだ!」と歓喜の水玉を噴射させていた。ポルカドットマンが最後の最後でスターロに踏み潰されたときは虚無感に襲われた方もいたはずだ。

また、演じたダストマルチャンが生き残ることを応援していたファンも稀にいたのではないだろうか。というのも、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の常連として知られるダストマルチャンは、出演作の劇中で即死するキャラクターを演じることがほとんどで、監督こそ違えど本作ではヒーローとして活躍の舞台が与えられたのである。結果的にまたもやダストマルチャンは即死してしまったわけだが、ラットキャッチャー2はポルカドットマンの犠牲を無駄にしない活躍を見せたので、結果オーライだ。

ちなみにガン監督によれば、ほかに生き残ったハーレイ・クインとブラッドスポートについては最初の設定通りだったという。残るキング・シャークを最後まで殺さなかった理由は定かでないが、銃弾を何発くらってもビクともしていなかった無敵のサメだ。殺せなかったというのが正しいのかもしれない。

『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』は全国公開中。

Source: Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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