『エイリアン』ドラマ版、「ビッグサプライズがある」が「リプリーやシリーズキャラは登場しない」─ 2023年に撮影開始か
SF映画の金字塔として不動の地位に立つ『エイリアン』(1979)のドラマシリーズが、「FARGO/ファーゴ」(2014-)のノア・ホーリーおよび、FXのもとで製作が進行中だ。この度、本作に関する新情報が到着している。
既報によると本作は、シリーズのメインキャラクターのひとりであるリプリーの物語ではなく、地球を舞台に、「汚れ仕事をさせるために派遣する人間」と「派遣される側の人間」を通して、「不平等」を紐解いていく内容になるとのこと。またテーマとなるのは、「原始的で寄生的な過去と、人工知能が当たり前となった未来の狭間に置かれている人類の話で、どちらも私たちを殺そうとしている。人類は未来に進むことも、過去に戻ることもできない」というもので、「エジソンVSウェスティングハウスVSテスラ」という構図の作品になることが明かされていた。
今回、FXの会長ジョン・ランドグラフはTCAウィンター・ツアー・パネルにて、「リプリー以前の物語」であるとしながら、「私たちの地球が舞台で、21世紀末頃、今から70数年後の話が展開されます」と説明している。つまり本作は、“2090〜2099年頃”が時代背景となるわけだ。ちなみに、『エイリアン』1作目は2122年、『プロメテウス』(2012)は2089〜2093年、『エイリアン:コヴェナント』(2017)は2104年が舞台となっていた。いずれも宇宙が舞台で、ドラマ版が初の地球を舞台にした作品となる。
つづけてランドグラフは、「リプリーは登場しません」とあらためて説明した上で、「エイリアン以外の過去の登場人物が出てくることはありません」と、そのほかのシリーズキャラクターの再登場についても否定している。もっとも、「ビッグサプライズが観客のために用意されています」と予告。一体どんな展開が待ち受けているのか、期待が高まるばかりだ。
なお本作の撮影は、2023年の米国放送に向けて、2022年春に撮影開始予定と伝えられていたが、企画の規模の大きさから、2023年の開始になるとのことだ。
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Source: Deadline