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仲良しぶりが微笑ましい『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』冒頭映像が公開

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved

仲良いなぁ。映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』より、主演ケイトリンとビーニーの仲良しな魅力が炸裂する本編冒頭映像が公開された。

穏やかな朝、自己啓発オーディオ で精神統一をはかるモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。「あなたの能力を疑った連中を見下ろすの。奴らは負け犬。アホどもにギャフンと言わせてやりましょ」と、強い口調で言う女性の声と共に、モリーは覚醒したように目を光らせて、矯正器具を取り外すシーンから本編は始まる。

愛車のボルボでモリーを出迎えるのは大親友のエイミー(ケイトリン・デヴァー)。謎のダンスで登場するモリーに乗っかって、こちらも不気味なダンス攻撃を仕掛けるエイミー。勝負のつかない、世にもぬるいダンスバトルが繰り広げられる。

「久しぶり。やっと会えたね」と笑顔のエイミーだが、続けて「1日ぶり」と、拍子抜けだがあまりの仲の良さが愛おしい。そして2人は高校へと出発するのであった。

エイミーの愛車の後ろに貼られているステッカーの数々に注目だ。「Life Begins at Perception (人生は知覚から始まる)」などと並んで貼られる「STILL A NASTY WOMAN!」というワードは、2016年の大統領選最中のアメリカで、ドナルド・トランプ現米大統領がヒラリー・クリントン氏に対して言い放った「なんて嫌な女だ!」という言葉を受けて、クリントン支持者の女性たちが掲げ始めた「私たちはいまだに嫌な女だ!」という皮肉たっぷりのスローガンである。エイミーの政治的思想もこういった小物からイメージできるだろう。

一方、モリーの夢も史上最年少で最高裁判事になること。冒頭映像の部屋に飾っている写真には、元弁護士のキャリアを持つミシェル・オバマや、「RBG」 ことアメリカ最高齢の女性最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの写真が飾られている。本編にはまだまだそんな登場人物のキャラクターが深堀できる小ネタが隠れているので、ぜひ劇場で発見して欲しい。

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は、『her/世界でひとつの彼女』(2013)『リチャード・ジュエル』(2019)の女優オリヴィア・ワイルドの初監督作。 “俺たち”シリーズ、『バイス』(2018)でおなじみのウィル・フェレルとアダム・マッケイ製作総指揮で製作された注目作だ。これまでになく大胆でパワフルな青春コメディは、SXSW映画祭を熱狂させ数々の映画賞を席巻。監督、脚本、主演の全てが女性主導という作品にテイラー・スウィフト、ナタリー・ポートマンら多くのセレブが絶賛と支持表明したことも大きな話題となり全米を熱狂させた。

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』は、2020年8月21日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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