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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ティ・チャラの親友ウカビはどこへ? 監督が不在の真相を明かす

Daniel Kaluuya ダニエル・カルーヤ
Photo by Gage Skidmorehttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:Daniel_Kaluuya_(35411573144).jpg

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、ワカンダ王国を支える人々のうち、ティ・チャラの親友・ウカビだけが復帰していない。演じるダニエル・カルーヤが『NOPE/ノープ』(2022)の撮影に参加していたため、スケジュールの都合で続投が叶わなかったのだ。

この記事には、映画『ブラックパンサー』(2018)のネタバレが含まれています。

では、続編でワカンダがネイモア率いる海底王国との戦いを繰り広げる中、ウカビはどこで何をしている設定なのか? 監督・脚本のライアン・クーグラーが、米CinemaBlendにて真相を明かしている。いわく「簡単に言えば、彼は追放されています。ただ、今でもワカンダのボーダー族ではある」とのこと。「だから、まだ彼が生きていることを示す台詞が一言だけ出てきます」。

ウカビは『ブラックパンサー』にてティ・チャラの友人として初登場。ところが国王ティ・チャラの平和路線よりも、武力によって世界に打って出ようとするエリック・キルモンガーに共感し、ボーダー族の仲間とともに王家に刃を向けることとなった。すなわち、反乱の首謀者としてワカンダの中心部を追放され、今はワカンダ国境のどこかで生きているのだろう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で姿を見せなかったのも、その前科ゆえに戦いの最前線に立つことを許されなかったのだと解釈できる。

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』には、ウカビと恋愛関係にあったオコエは変わらず登場する。演じるダナイ・グリラは、前作を経てのウカビとの関係性をクーグラー監督とあらかじめ話し合っていたようだ。「詳しくは言えないので、監督に聞いてください」と言いつつも、「確かに話し合いました。結局は作品に入りませんでしたが」と振り返っている。

ウカビ役のダニエル自身は、2022年8月、自身の不在について「それが物語にとって、この映画にとって最善ということ。(作品を)観るのが楽しみです」と語っていた。続編には出られなかったものの、マーベルやクーグラー監督との関係は変わらず良好のようで、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のワールドプレミアにもきちんと参加している。

ちなみに現在、クーグラー監督はワカンダを舞台とするスピンオフドラマ(タイトル未定)を進行中。同作の詳細はいまだ不明だが、グリラがオコエ役を再演するとの情報もあるから、そこでウカビが戻ってくることもありうるだろう。以前、ダニエルは「(今後の可能性は)何も言えないんですよ」と口にし、それ以上は何も語らなかったが……。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より公開中

Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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