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『ワイルド・スピード』1作目は今でも色褪せない ─ 「すべてのキャラクターがきちんと描かれていた」とミア役

ワイルド・スピード
© Universal Pictures 写真:ゼータイメージ

2001年に公開された『ワイルド・スピード』(2001)は、いまや世界的アクション大作へと成長したシリーズの原点だ。国際規模のミッションを繰り広げ、ついには宇宙へも到達した“ファミリー”の物語は、しかし最初はロサンゼルスのストリートを駆ける若者たちの、小さく熱いドラマから始まっていた。

現在開催中の カンヌ国際映画祭 では、『ワイルド・スピード』1作目が上映。ミア・トレット役の ジョーダナ・ブリュースター が、米Varietyを通じてあらためて作品の魅力を語っている。

ブリュースターによると、1作目を見返したのは数年ぶりだったという。だが、いま観ても作品はしっかり成立しており、その普遍性に驚かされたそうだ。特に印象的だったのは、キャラクター描写の丁寧さだった。

「最初の作品で美しかったのは、すべてのキャラクターがきちんと描かれていたことです。群像劇でそれをやるのは本当に難しい。でも、それこそが長く愛されている理由だと思います。誰もが、それぞれ違うキャラクターに感情移入できるんです。」

また、時代を感じる要素については、「テレビとDVDプレイヤーを積んだトラックを襲っているところくらい」と冗談交じりにコメント。作品の核となる人間ドラマやキャラクターの魅力は、25年を経ても色褪せていないというわけだ。

実際、『ワイルド・スピード』1作目は、後年のシリーズとはかなり趣が異なる。巨大犯罪組織や国家規模の危機ではなく、舞台はロサンゼルスのストリート。主人公ブライアン・オコナーは潜入捜査官としてドミニク・トレット率いるレーサー集団に接近し、やがて彼らとの間に友情と家族のような絆を築いていく。

カーアクション映画でありながら、作品の中心にあるのはブライアンとドム、そしてミアの関係性だ。ブリュースターの言う通り、それぞれのキャラクターに確かな居場所があり、“ファミリー”というシリーズの核は、この時点ですでに完成されていた。だからこそ、『ワイルド・スピード』シリーズは単なるカーアクションを超え、長寿フランチャイズへと成長できたのかもしれない。

シリーズはその後、世界を股にかけるスパイアクションへと進化し、常識を超えるスケールへ拡大。だが、現在準備中の完結編では、再びロサンゼルスのストリートレース文化へ回帰する方向性が示されている。

主演・プロデューサーのヴィン・ディーゼルもシリーズの原点に言及しており、“最後はLAに戻る”ことの重要性を語っていた。かつて小さなストリートレース映画として始まった物語が、最後にどんな着地点を迎えるのか注目される。

さらにシリーズ初となる実写ドラマ企画も進行中。『ワイルド・スピード』の世界は、まだ新たな展開を見せようとしている。そんな今だからこそ、1作目が持っていた“原点”としての魅力をあらためて振り返りたくなるものだ。

Source:Variety

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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