だいぶ賛否両論『DIGGER/ディガー』の逆手プロモーション「自分で決めろ」 ─ トム・クルーズ高評価の流れを止める問題作が到来

「映画『DIGGER/ディガー』は観客を二分すること間違いないしの、野心的な映画だ」。2026年、おそらく最も賛否両論を招く映画が『DIGGER/ディガー』。「あんな連中、クソくらえだ!」と、トム・クルーズが演じるディガー・ロックウェルが毒付く。
トム・クルーズ主演、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の最新作『DIGGER/ディガー』が海外で真っ二つの評価を受けるなか、ワーナー・ブラザースが否定的な反応まで堂々と盛り込んだ異例の広告を打ち出した。「自分で決めろ」と観客に判断を委ね、批評家の間で巻き起こる賛否両論を宣伝材料にしている。
米ワーナー・ブラザースは9月29日、公式Xで新たなプロモーション映像を公開。「自分で決めろ(Decide for yourself)」とのメッセージを添えた広告は、本作について寄せられた正反対の反応を次々と対比させていく。
Decide for yourself. DIGGER – in theaters and IMAX FRIDAY. Tickets on sale now. https://t.co/Z1IpSpFnXd pic.twitter.com/e5ID4WUxbL
— Warner Bros. (@warnerbros) September 29, 2026
『DIGGER/ディガー』は、海外で最初の感想が解禁された段階から高評価と酷評が大きく割れていた。クルーズの演技や作品の大胆さを絶賛する声がある一方、「不快」「耐え難い」といった厳しい反応も登場。今回の広告では、そうした評価の分断を隠すのではなく、そのまま作品の売りとして提示した。映像には「不快」と「傑作」、「不可解」と「素晴らしい」、「耐え難い」と「見事」といった相反する言葉が並び、「同じ映画。異なる真実」とのコピーが続く。
レビューが本格的に出揃い始めても傾向は変わっていない。米Rotten Tomatoesでは、本稿執筆時点で批評家スコア52%、140レビューと「Rotten」判定。ただし批評の傾向を見ると、クルーズの演技については比較的高い評価が目立つ。一方で、風刺の押しつけがましさやユーモアの弱さ、作品全体の過剰さを問題視する声も多く、まさしく評価が二極化している。
トム・クルーズ作品として見ても、今回のスコアはかなり低い。2017年の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』はRotten Tomatoesで15%……、まぁ、こちらは例外的とも言えるが、それ以降のクルーズ出演映画は『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)、『トップガン マーヴェリック』(2022)、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』(2023)、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025)など、いずれも80%以上を記録していた。『DIGGER/ディガー』は約9年ぶりに、その高評価続きの流れを止める作品となっている。
もっとも、50%前後という数字は、一方的に酷評されているというより、批評家の意見がほぼ真っ二つに割れていることも示している。ワーナーの広告も、否定的な評価を打ち消そうとはしていない。そうではなく、「傑作」と「不快」、「素晴らしい」と「不可解」が同時に存在する作品だと押し出し、評価の二極化を「自分の目で確かめる理由」に変えようとしているのだ。
『DIGGER/ディガー』でクルーズが演じるのは、石油採掘会社のCEOにして大富豪のディガー・ロックウェル。自身の欲深い行動によって地球を滅亡の危機に陥れ、その事態を収拾するため世界を救おうとする男だ。近年のアクションスターとしてのイメージを封印し、薄い白髪とふくよかな体型、濃い南部訛りで別人のような姿を披露している。
米国では2026年10月2日に公開。日本では10月9日(金)より全国公開となり、直前の10月5日から7日にはクルーズとイニャリトゥ監督の来日も決定している。10月6日にはジャパンプレミアと全国355劇場での先行上映が実施される。
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Source:Warner Bros., Rotten Tomatoes




























