『ファンタビ』は1945年の決闘を描かないまま本当に終わってしまうのか ─ アルバス&グリンデルバルドの物語、完結なるか
ハリー・ポッター魔法ワールド『ファンタスティック・ビースト』シリーズからは、3作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)を最後に大きな動きが見られない。シリーズの監督を務めてきたデヴィッド・イェーツは企画が一時停止中であるとも語っていたが、このまま終了という未来もあるのだろうか。
一方、『ダンブルドアの秘密』では愛憎関係にあるアルバス・ダンブルドアとゲラート・グリンデルバルドにフォーカスが当てられ、ついに2人は対面。物語はこれから盛り上がっていくであろうところで、シリーズの製作にストップがかけられた。
『ハリポタ』『ファンタビ』のファンであれば、ダンブルドアとグリンデルバルドの戦いは『ダンブルドアの秘密』で描かれたものが最後ではないと知っているだろう。もし『ファンタビ』シリーズを完結させるというならば、その舞台はきっと1945年になるのではないだろうか。
1945年は、ダンブルドアとグリンデルバルドの間で伝説的な決闘が起きた年として知られている。この戦いに敗れたグリンデルバルドは、自身が建てたヌルメンガード城の最上階に幽閉されることになったのだ。映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、ヌルメンガード城で最期を迎えるグリンデルバルドの姿が描かれた。
そもそも『ファンタビ』は、『ハリー・ポッター』とは違って原作小説なるものが存在せず、原作者のJ・K・ローリングのオリジナル脚本によって製作されているシリーズ。ローリングはダンブルドアとグリンデルバルドの語られざる空白を埋めようとしていたのではないだろうか。
『ファンタビ』はかねてより5部作構想であることが報じられており、シリーズは作品を重ねるごとに時代設定を前に進めてきた。(1作目:1926年、2作目:1927年、3作目:1930年代)。こうして振り返ってみると、まるで1945年の最終決戦までの道のりを歩んでいるようにも思えてくる。
一方で、1945年まで戦わなかった──厳密には戦うことができなかった──と思われたダンブルドアとグリンデルバルドは『ダンブルドアの秘密』で対面し、杖を交えるなど、知られざる秘密も判明した。沈んでいた歴史が徐々に浮かび上がっていく『ファンタビ』。その最後をいちファンとして見届けたいものだ。
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