実写版『ストリートファイター』日本側が初期脚本に「書き直し」 ─ 2年かけて洗練、「安心していい」と『スト6』ディレクター

ハリウッド実写映画版『ストリートファイター/ザ・ムービー』には、日本側による入念な監修が入っているようだ。『ストリートファイター6』ディレクターの中山貴之氏が、初期段階の脚本に納得せず、約2年をかけて現在の形へと磨き上げていたことを明かしている。
米Dexertoの取材で、中山氏は映画版について「正直に言うと、最初に受け取った脚本はかなりラフでした。おそらく、みなさんが想像している通りのものだったと思います」と率直にコメント。「そこから、今の形にするまでに約2年を費やしました」と語った。
ゲーム原作の映画化、とりわけ長い歴史と熱心なファンを持つ『ストリートファイター』のような作品では、キャラクターの解釈や世界観、アクションの見せ方に対する視線は厳しくなる。中山氏の発言は、そうした不安を制作側も認識したうえで、脚本段階から修正と検討を重ねてきたことを示すものだ。
中山氏は、本作で単なるアドバイザーにとどまらず、脚本の改善にも深く関与してきたようだ。映画化にあたっては、ゲームの要素をそのまま映像に置き換えるだけでは成立しない一方で、原作の魅力を損なえばファンの信頼を失う。その難しいバランスに対し、カプコン側の中心人物が直接関わっていることは、大きな安心材料と言えそうだ。
さらに中山氏は、現場の体制にも自信を示している。「監督も本当に素晴らしい方ですし、素晴らしい制作チームと一緒に取り組みました。俳優陣もみな、とてもモチベーションが高いです」と述べたうえで、「自分が直接プロセスに関わっているので、全く心配していません。実際に観て、楽しいと思いました」と語っている。
監督を務めるのは、「BEEF/ビーフ」「ツイステッド・メタル」などに携わったキタオ・サクライ。中山氏によれば、監督をはじめとする制作陣は『ストリートファイター』という作品を丁寧に分析し、その本質を映像に落とし込もうとしているという。「ゲームを映像作品にそのまま翻案するのは非常に難しい」と認めつつも、「制作に関わっている人々自身が『ストリートファイター』のファンです。その点は安心していいと思います」とも語った。
近年は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や「Fallout」など、ゲーム原作映像化の成功例が相次ぐ一方で、原作理解の浅い実写化には依然として警戒感も根強い。『ストリートファイター』実写版も、発表時から期待と不安が入り混じる視線を集めてきた。
しかし今回の発言からは、少なくとも本作が“名前だけを借りた映画化”ではなく、カプコン側のクリエイターが脚本段階から粘り強く関与し、原作の魅力を守ろうとしてきたことがうかがえる。完成形がどのような評価を受けるかは公開を待つほかないが、制作過程においては、かなり真摯な調整が重ねられてきたようだ。
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は2026年10月16日に公開予定。
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Source:Dexerto




























