『ワイスピ』新作でストリートレース復活、「アドレナリン全開」と出演者興奮
20年以上にわたって高い人気を誇るカー・アクション映画『ワイルド・スピード』はストリート・カーレースをテーマに始まったシリーズ。作品を重ねるごとにチームがハイストに挑んだり、国際犯罪組織を壊滅さたり、あげく宇宙を飛んだりと徐々に規模が大きくなっていったが、最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は原点に回帰してストリートレースが復活する。
予告編では、主人公ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)と新登場となるヴィランのダンテがストリート・カーレースで対決するシーンがフィーチャーされているが、そんなアクセル全開の究極ハイスピード・バトルについて、ルイ・ルテリエ監督が米Total Filmに語った。
「ファンとして、シリーズに本当に取り戻したいと思っていたものがいくつかありました。その一つがストリートレースだったんです。それが一番の楽しみだったんですよ。自分が長年にわたって憧れていた映画シリーズで監督を務めるとなれば、自分の夢を叶えるしかないでしょ!」
シリーズの常連監督だったジャスティン・リンの後任として、第10作の製作に途中から参加し、脚本を徹夜で大幅に改稿したというルテリエ。「もはや、飛行機まるごと組み直す感覚でしたよ」と語っていたが、もしかしたら、この改稿作業中に「これはチャンス!」とばかりにストリート・カーレースのシーンを加えたのかもしれない?
監督が夢を叶えたというレースシーンを演じたダンテ役のジェイソン・モモアも、この撮影には大興奮だった様子。「アドレナリンが全開でした。何世紀も摩耗されているローマの石畳の道を走るから、(車を)止めると滑るんですよ。プロデューサーの一人が、“あんな風にローマ中を彼に走らせるんですか?”と言ってたんですが、僕は“その通り!”という感じでした」と振り返った。
第10作にストリート・カーレースを復活させるにあたり、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)以来、シリーズで車両コーディネーターを務めるデニス・マッカーシーは、『ファイヤーブースト』のために主要車1台につき必要となる約7台の複製車を含め、過酷なスタントに耐え得るレースカーの基準で200台を超える車を製造したのだとか。
また、第10作には新型ダッジ・チャージャー・デイトナやデロリアン・アルファ5など、シリーズ初となる電気自動車も登場するというから、カーレースのスタントだけでなく車自体も要チェックだ。
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は、2023年5月19日に全国公開。
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Source:Total Film