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MCU『ブレイド』頓挫か、「軌道に乗せられず負け犬の気分」ケヴィン・ファイギ認める

Maharshala Ali マハーシャラ・アリ
Photo by Gage Slidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mahershala_Ali_by_Gage_Skidmore.jpg

マハーシャラ・アリ主演で製作されるはずだったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ブレイド(原題)』は、事実上の棚上げ状態にあるようだ。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、企画を軌道に乗せられなかったことへの率直な悔しさを語った。

ポッドキャスト「Happy Sad Confused」に登場したファイギは、司会者から難航を極める『ブレイド』について尋ねられると、「セラピーを始めましょうか?」と冗談交じりに反応。そのうえで、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)にウェズリー・スナイプス版ブレイドを復帰させられた喜びと、アリ主演版を実現できていない無念を次のように語った。

「『デッドプール&ウルヴァリン』で一度ウェズリーを復帰させられたことには、とても興奮しています。一方、マハーシャラ版を軌道に乗せられなかったことについては、とてつもない負け犬で、失敗者になったような気分です。」

MCU版『ブレイド』は2019年7月、サンディエゴ・コミコンで電撃発表された。アカデミー賞を2度受賞しているアリが壇上に登場し、「BLADE」と書かれたキャップを披露したが、それから7年を経ても撮影には至っていない。

当初はバッサム・ターリクが監督に就任し、2023年11月の米公開を目指していたものの、撮影開始直前の2022年9月に降板。その後、『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』のヤン・ドマンジュが引き継いだが、こちらも2024年6月に企画を離れた。公開日は2024年9月、2025年2月、同年11月と延期を重ね、2024年10月にはディズニーの公開予定から完全に削除された。脚本家もステイシー・オセイ=クフォー、ボー・デマヨ、ニック・ピゾラット、マイケル・グリーンらが相次いで参加し、複数のバージョンが検討されてきた。

それでもファイギは2024年11月、「私たちは『ブレイド』に全力を注いでいます」と強調し、ブレイドは「確実にMCUに登場する」と断言していた

しかし2025年6月、アリ本人は「マーベルが今どういう状況なのか、わからない」と発言。「『ブレイド』はぜひ実現させたい」としながらも、「僕はただ、次の素晴らしい役を探しています」と話し、マーベル側と十分な意思疎通が取れていないことをうかがわせた。別の取材では「マーベルに電話してください。僕は準備できています」とも呼びかけている。

同年7月、ファイギはアリがまだ企画に残っていると説明し、3~4種類の脚本案を経て、物語は時代劇から現代劇へ変更されたと明かしていた。製作を急がなかった理由については、アリに革の衣装を着せて吸血鬼を殺させるだけではなく、「本当に最高」の映画にする必要があったと説明。当時の脚本を撮影しながら改善できるという自信が持てなかったため、製作を止めたという。

ファイギはこの時点ですでに、完成の見通しが立たないまま2019年に企画を発表したことを「今から思えば後悔しています」と認めていた。ただし「以前は、発表したものが実現しなかったことはなかった」とも述べ、開発そのものは継続中だとしていた。

今回の発言でも『ブレイド』の正式な中止は明言されていない。しかし、ファイギがアリ主演版を「軌道に乗せられなかった」と過去形で語ったことからも、少なくとも現在、具体的な製作に向けて動いている企画ではないとみられる。

アリ版ブレイドは『エターナルズ』(2021)のポストクレジットシーンに声のみで登場したが、その姿はいまだ一度も映し出されていない。果たしてマハーシャラ・アリは、いつの日かデイウォーカーとしてスクリーンに立つことができるのか。

Source:Happy Sad Confused

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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