『ブレイド』主演が7年越しに降板認める ─ 「説明責任はマーベルにある」と苦言

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ブレイド』で主演を務める予定だったマハーシャラ・アリが、企画から離脱したことを正式に認めた。2019年の発表から約7年、度重なる延期とスタッフ交代を経て、アリ主演版は実現しないまま幕を閉じることになる。
米GQのインタビューで、『ブレイド』の実現に近づいているのかと尋ねられたアリは、「僕と一緒には、ありません」と回答。「なぜかはわかりませんが、あの企画は僕のためのものではなかった。彼らが作りたかったなら、僕たちは作っていたはずです。だから前に進まなければならないし、僕はもう前に進みました」と語った。
さらにアリは、長年にわたってマーベルとの契約下に置かれていた状況にも言及。マーベル・スタジオには映画を実現できるだけの十分な資金があったはずだとして、次のように苦言を呈している。
「僕を契約下に置いていたし、彼らには何十億ドルもの資金がある。作りたかったなら、作っていたはずです。だから、この映画は作りません。もう『ブレイド』についての質問から先に進む準備ができています。その質問をする相手は彼らです。彼らが作りたくなかったのだから、その理由は彼らが答えるべきです。」
MCU版『ブレイド』は2019年7月、サンディエゴ・コミコンにて電撃発表された。『ムーンライト』(2016)と『グリーンブック』(2018)でアカデミー助演男優賞に輝いたアリが「BLADE」と書かれたキャップをかぶってステージに登場し、大きな期待を集めた。
しかし、製作は長期にわたって難航。当初の監督だったバッサム・ターリクは撮影開始直前の2022年9月に離脱し、後任のヤン・ドマンジュも2024年6月に降板した。脚本家も相次いで交代し、公開日は延期を重ねた末、2024年10月にディズニーの公開スケジュールから削除されていた。アリ版ブレイドがMCUに登場したのは、『エターナルズ』(2021)のポストクレジットシーンにおける声だけの出演にとどまっている。
マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も先ごろ、アリ主演版を軌道に乗せられなかったことについて、「とてつもない負け犬で、失敗者になったような気分」だと吐露していた。ファイギは以前、満足できる脚本に仕上がらなかったことが停滞の理由だと説明し、完成の見通しが立たない段階で企画を発表したことへの後悔も認めている。
アリは現在、『ブレイド』を最初に手がけるはずだったターリク監督と、アクション映画『Your Mother Your Mother Your Mother(原題)』で再びタッグを組んでいる。『ブレイド』に向けて1年以上続けたトレーニングも同作で生かすことができたといい、企画の頓挫から「創造的な意味では報われた」と振り返った。
もっとも、今回明らかになったのは、あくまでアリ主演版『ブレイド』の終了だ。マーベル・スタジオが別の俳優や企画でブレイドをMCUに登場させる可能性まで否定されたわけではない。先ごろ新たに発表されたライアン・ゴズリング版『ゴーストライダー』を皮切りに、マーベルのダーク・ヒーローたちが集結する『ミッドナイト・サンズ』のような企画が立ち上がる可能性もゼロではないだろう。しかし、アリの言葉からは、約7年間も待たされた末に実現しなかったことへの失望と、今後はマーベル側が説明責任を負うべきだという強い意思がうかがえる。
▼ ブレイドの記事
Source:GQ
























